研究実績の概要 |
1. 東南アジア農業・農村動態の見取り図作成のためのメタ分析に引き続いて取り組んだ。とりわけ農村部への市場経済の浸透と経済成長が東南アジアにおいて普遍的に進行した1990年代以降の農業・農村動態に焦点を当て、関連資料の収集と分析を進め、農村から都市への労働力移動、農業の産業化、環境保全の担い手という3つの動きの抽出に努めた。 2. オンラインにより研究分担者や研究協力者とインフラ投資、国内向け及び国際市場向けの商品作物栽培の普及、労働力移動、企業家移動と農業投資等が農業・農村動態に与える影響について情報・意見交換し、東南アジアの生態的、社会的条件を踏まえた研究アジェンダについて検討した。 3. これらをもとに、雑誌論文 “Land rental in a multi-ethnic society: Insights from Southwest China” 等を執筆、公表するとともに、フォーラム講演 “Changes in agriculture and rural livelihood of the mountainous region of Mainland Southeast Asia”(2020年11月)を実施した。さらに、本研究プロジェクト全体の成果として、ワーキングペーパー “Challenges in Responsible Agricultural Investment: Focusing on the Development of the Rubber Industry in Laos” (Kyoto Working Papers on Area Studies 136, 2022)や英文図書 “Dynamic Agriculture in East Asia: Land-Livelihood Interactions” (MDPI, 2023)を刊行した。
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