研究課題/領域番号 |
17H02247
|
研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
堀 芳枝 獨協大学, 外国語学部, 教授 (30386792)
|
研究分担者 |
足立 眞理子 お茶の水女子大学, ジェンダー研究所, 名誉教授 (10347479)
大橋 史恵 お茶の水女子大学, ジェンダー研究所, 准教授 (10570971)
長田 華子 茨城大学, 人文社会科学部, 准教授 (20632285)
落合 絵美 岐阜大学, 大学本部, 特任助教 (60827468)
小松 寛 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 特任研究員 (50546314)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | BPO産業 / ICT革命 / ジェンダー / フィリピン / インド / 中国 / 新興国 / 経済成長 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、2000年代に入ってフィリピン、インド、中国で「サービス業の国際分業」として展開し始めているビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)の国際資本移転の動向と多国籍企業の組織形態、女性の労働実態および、各国の社会変容についての国際比較をおこなうことであった。今年度は最終年度のまとめの年として位置づけ、それぞれがその成果を学会で発表したり、論文執筆、報告書作成をおこなった。 具体的には、7月のフェミニスト経済学会で、研究代表者の堀芳枝が座長として東南アジアの経済成長、移住労働と社会変容をテーマに研究大会を開催することができた。堀はフィリピンのBPO産業の成長と社会変容、女性の労働の変化を中心に報告した。研究分担者の足立眞理子と大橋史恵はコメンテーターとして参加した。その後、7月末に科研の研究会を開催して、それぞれの報告書の計画案を提出し、内容について話し合った。 夏季休業中には、研究分担者の長田華子はインドに再調査を実施した。また9月末に進捗状況を報告する研究会をおこなった。報告書の編集は小松寛がおこない、無事報告書を完成した。 この3年間を通して、まず、BPOといっても各国の受け入れ状況によってアジアの中にIT-BPOを中心とするヒエラルキーが成立していることが発見できた。ジェンダーという観点からは、アジアにおいてBPO産業という新しい産業が振興してゆく中で知的労働ということで女性の参加も増えてはいるが、相対的に賃金の安いところに女性が依然として配置されていることが、中国やインドで確認できた。一方で、フィリピンでは、女性が管理部門や専門職に登用されている割合は高いことが確認できた。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|