研究課題/領域番号 |
17H02255
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研究機関 | 立命館アジア太平洋大学 |
研究代表者 |
四本 幸夫 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (50449534)
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研究分担者 |
VAFADARI Kazem 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (70628049)
久保 隆行 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (70730357)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 世界農業遺産 / 観光資源 / 自治体 / 農村振興 |
研究実績の概要 |
2019年度の研究計画では、データの収集のためにフォーカスグループの手法を使うことと、世界農業遺産認定地域4か所(新潟県佐渡市、和歌山県みなべ町・田辺市、静岡県掛川市、熊本県阿蘇市)での現地調査をおこなうことであった。新潟県と静岡県での現地調査を2019年8月に、熊本県での現地調査を2020年2月初めに実施した。和歌山県での現地調査を2020年2月後半に、大分県でのフォーカスグループを2020年の3月に実施する予定であったが、新型コロナウイルスの影響でできなかった。しかし、静岡県では、掛川市だけでなく、菊川市、島田市、伊豆市を調査でき、多くのデータを得ることができた。大分県でのフォーカスグループに関しては、現地調査、2次資料、授業でのコラボレーションでの現地の人たちとの交流により十分なデータを得ることができているのでフォーカスグループによるデータ収集ができなかったことはそれほど問題ではなかった。研究成果を韓国、慶尚南道、河東郡での第6回東アジア農業遺産学会で「日本の世界農業遺産地域の自治体の観光を通じた農村振興:アンケート結果」として発表できたことは良かった。この学会には日本の多くの自治体からも参加があったので、研究成果が何らかの参考になったのではないかと考えている。また、立命館アジア太平洋大学での第17回アジア太平洋カンファランスで、「Stories to sell products in tourism destinations of Globally Important Agricultural Heritage Systems」を発表した。世界農業遺産はシステムなので把握しにくく、観光魅力とするには、物語として語ることの必要性に言及している。これは、今後、世界農業遺産を観光資源化していくにあたり必要な手法となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
和歌山県の世界農業遺産の1か所だけ現地調査できなかったが、3か所は現地調査ができ、これまでの調査をもとに2つの研究発表ができた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度できなかった梅システムの世界農業遺産(和歌山県)の現地調査を実施する。また、これまでにおこなったアンケート調査と現地調査で得たデータを分析して、学会発表、論文執筆、そして、報告書の執筆をおこなっていく。
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