研究課題
山田は、存在者の扱いが自然なSeligmanの常識的様相述語算を取り入れた常識的項列義務論理の完全性を証明した。また佐野と共同で、この論理に等号を加えた基盤論理に指令および約束を表す動的様相を加えた動的常識的項列義務論理の基盤論理に相対的な完全性を証明し、言語行為の動的様相述語論理の定式化に成功した。佐野はまた、Artemovらの直観主義論理に分散知識演算子を加えた論理の健全で完全なヒルベルト式体系とカット除去可能な推件計算体系を定式化し、そのBHK解釈を研究した。また信頼性関係と選好関係の相互作用を扱う健全で完全な論理を定式化したほか、Van Benthemらの関係変化の動的論理を直観主義論理へと一般化し、その完全性の再帰公理による書き換えを利用する証明と書き換えを利用しない代替意味論による証明、および推件計算の定義の三結果に基づき再帰公理の三つの有益な側面を示した。東条は、付値関数を二つ持つ四値論理の第二の付値関数をエージェントの知識状態の表現と解釈できることから、多数の付値関数を持つ論理による複数エージェントの知識状態の記述を提案したほか、複数の付置関数を持つ四値論理から弱Kleene三値論理を構成し、そこから義務論理や認識論理として解釈できる三値論理が構成でき、多数の様相演算子を用意せずに時間論理へと結び付けうることを示した。金子は行為主体がもつ知識と認知能力の有限性を考慮に入れた認識論理により、ゲーム理論で盛んに論じられる「共通認識」の有限的起源が事態(state of affairs)と解釈できることを示すとともに、同じ観点から、人間活動に比較して狭くなった現在世界で、人類全体が平等かつ共同に生活し、世界を平和裏に運営するにはどのようにしたら良いのかを考察し、特にホッブスの社会契約論を世界全体に適用するために、世界連邦国家論の構想を提示している。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 12件、 招待講演 4件) 図書 (1件) 備考 (5件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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巻: - ページ: -
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