研究課題/領域番号 |
17H02272
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
松田 和信 佛教大学, 仏教学部, 教授 (90268128)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 仏教学 / サンスクリット語 / ガンダーラ語 / 写本 / バーミヤン / ギルギット / 長阿含経 / 菩薩蔵経 |
研究成果の概要 |
本研究は、アフガニスタンのバーミヤン渓谷から近年発見されたインド語仏教写本およびそれと関連する写本類、即ち、1)バーミヤン渓谷より発見されたサンスクリット語とガンダーラ語による仏教写本断簡類、2)パキスタンのギルギットより発見された説一切有部所伝の『長阿含経』のサンスクリット語写本、3)中国チベット自治区・ラサのポタラ宮に保存されていた『菩薩蔵経』のサンスクリット語写本に対する解読研究である。研究期間中に、海外研究協力者の支援を得て、これらの写本の大多数の解読を終え、バーミヤン発見写本については、『スコイエン・コレクションの仏教写本(英文)』の第5巻として2024年に出版される予定である。
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自由記述の分野 |
仏教学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アフガニスタンとパキスタンにまたがり、バーミヤンを含む広い意味でのガンダーラ地域からは、多数の仏教美術品は発見されているが、古代の仏教思想そのものを伝える文字資料は、これまでほとんど発見されていなかった。しかし、1990年代の後半から、仏教に関する文字資料が一万点以上もバーミヤンやギルギットから発見されたことには非常に大きな意味がある。本研究の終了後、これらの新たな写本断簡類のすべてが出版されて全貌が明らかとなり、世界の研究者がその研究成果を利用できるようになれば、今後の仏教研究のみならず、インドの思想と文化、あるいはインド古典研究に多大な貢献をもたらすことになる。
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