研究課題/領域番号 |
17H02280
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石井 剛 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40409529)
|
研究分担者 |
田中 有紀 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (10632680)
中島 隆博 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20237267)
志野 好伸 明治大学, 文学部, 専任教授 (50345237)
小野 泰教 学習院大学, 付置研究所, 准教授 (50610953)
森川 裕貫 関西学院大学, 文学部, 准教授 (50727120)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 中国哲学 / 政治哲学 / 伝統思想 / 現代思想 / 世界 / 天下 / テクノロジー / 礼 |
研究実績の概要 |
「グローバル化する中国」における思想状況の研究を旨とする本課題研究の最終年度であるが、研究実施期間中にも、中国と世界の関係は絶え間なく変化し、とりわけ中国国内におけるテクノロジー(情報、生命)の急速な浸透とそれに伴う政治社会状況の変化、さらに、米中摩擦に象徴されるような、国際関係バランスの変化は顕著である。そうした趨勢の中で、本課題研究はその最終年度にあたって、中国的視座から新しい「世界」を想像するための切り口を提供することを目指した。とりわけ、政治・経済・社会等の現実に対する分析ではなく、それらの現実を支えている哲学の分析に注力することによって、そこに孕まれる新しい世界像や世界観の意義を探ることが一貫して本課題研究の目指すところであった。2020年度に設定した視点としては具体的には下記の4点が挙げられる。 (1)情報管理と統治技術の問題 (2)テクノロジーと人間の関係の問題 (3)近代以来の普遍的価値の揺らぎ (4)近代的国際関係再編の問題 これらはいずれも本課題研究において継続的に研究してきた諸課題の延長にある。当該年度においては、したがって、研究分担者がそれぞれの役割分担に従って、個別に過去3年間の研究内容を整理しながら、海外における関連する学術言説の分析や翻訳の作業を進めた。その際、「グローバル化する中国における現代思想と伝統」をテーマとする書籍として、本課題研究4年間の成果を総括し、世に問うべく出版社と内容と目次の確定に向けた協議を継続的に行った。新型コロナウイルス感染症世界的流行の影響を受けて研究交流が著しく滞り、本課題研究にも遅滞が生じたことは否めない。しかし、そうした厳しい現状の中でこそ、国際研究ネットワークを発展させることが急務であると考え、オンラインによる国際研究会を複数回開催し、日本、中国、韓国、台湾を含む東アジアの研究者との交流はむしろ深まったと自負している。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|