研究課題/領域番号 |
17H02302
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
小田中 章浩 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (70224251)
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研究分担者 |
本橋 哲也 東京経済大学, コミュニケーション学部, 教授 (20230047)
中川 眞 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 特任教授 (40135637)
日比野 啓 成蹊大学, 文学部, 教授 (40302830)
五島 朋子 鳥取大学, 地域学部, 教授 (80403369)
舘野 太朗 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 研究員 (00803941)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 演劇学 / アマチュア演劇 / コミュニティ・シアター / 素人演劇 / 地域市民演劇 / 民衆演劇 / 民俗芸能 |
研究成果の概要 |
地域の市民による営利を目的としない演劇活動は、20世紀末から新たな展開を見せている。本研究は、こうしたアマチュアによる新しい演劇活動を学問的な研究対象とし、そこからいくつの特徴的な傾向を明らかにすることに成功した。その一つは、これら「新しい」アマチュア演劇における市民参加の度合いが、以前と比べて決定的に増していることである。それは、地方創生、あるいはそれに連動した「町おこし」の動きと関係しているが、それだけにとどまらない。また「新しい」アマチュア演劇は、「古い」アマチュア演劇に見られた思想的あるいは制度的な拘束を逃れており、結果として自由かつ多様な表現が認められることが確認できた。
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自由記述の分野 |
演劇学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の学術的な意義は、現代日本におけるアマチュア演劇の様相を、包括的に可視化したことである。本研究によって、プロフェッショナルな舞台に注目するだけでは見えることのなかった、今日の演劇の多様なあり方が明らかにされただけでなく、草の根において演劇を支える人々の数が、演劇の専門家が考える以上に多いことが示唆された。このことは、「人はなぜ演劇をするのか」という演劇学の根源的な問いに関わるものである。さらに研究成果の一部が研究期間内に刊行されたことにより、本研究の意義を社会的に発信することができた。
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