研究課題
本研究は、1970年代のメディアと文化を検証し、高度成長とその一方で政治の季節などで特徴づけられる1960年代のメディア文化といかなる異同や変化があるのか、その背景等と合わせて具体的に検証するのが目的である。1960年代については、政治の季節との関連からメディア・文化表象の政治性、前衛性などを検証する先行研究が数多く存在する。また、1980年代文化についても研究の蓄積が近年見られる。だが、2つの時代の中間に位置する1970年代がどのような時代であったのかはこれまで必ずしも十分に検証されてこなかった。本研究では、1970年代に注目し、メディアと文化のありようを検証し、メディア文化史の視点から1970年代を丁寧に検証するのが目的である。研究を進める過程で各メディア・文化ジャンル間の影響のありようの複雑性がより顕著に見いだせた。当該年度は、数か月に1度のペースで本プロジェクトのメンバーの研究会を、コロナ禍の状況を鑑み、オンラインで実施し、各メンバーの研究の進捗状況について、積極的な情報の共有、意見交換を行った。研究成果は、メンバー全員の執筆による研究成果である共著書籍『1970年代文化論』(青弓社)を中心として、その他に論文、研究発表などを通して精力的に発信した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (2件)
ソシオロジ
巻: 67(1) ページ: 99-115