研究課題/領域番号 |
17H02359
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西田 理恵子 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 准教授 (90624289)
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研究分担者 |
オオガボールドウィン クィント 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (20536304)
RYAN STEPHEN 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30327225)
入江 恵 学習院大学, 国際社会科学部, 教授 (30406863)
八島 智子 関西大学, 外国語学部, 教授 (60210233)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 動機づけ / 縦断調査 / 内容言語統合型学習 / EMI / 言語運用能力 |
研究実績の概要 |
今年度は当初の予定通り以下の調査と企画シンポジウムと国際学会準備と特集号企画を行った。(1)第1回企画シンポジウム:全体研究会を行い、代表者が本科研に関する研究概要と研究成果の一部を発表し全体方針を示すとともに、分担者も同様に調査概要と実践報告を行った。(2)国際学会準備(Psychology of Language Learning 3):2018年6月7日~10日にかけて実施される 国際学会準備に関わる基盤Bのシンポジウム企画・運営を行った。代表者が中心となって David Lasagabaster氏, Sarah Mercer氏, Amy Thomson氏と共に、CLIL/EMIに関する国家間比較(スペイン、オーストリア、アメリカ、日本)に関する(招待シンポジウム)を行う予定である。(3)大修館書店(特集号企画):「動機づけ研究最前線」と題して、大修館書店から「英語教育」(特集号)が組まれる。動機づけ研究の最前線に関わる研究・教育実践が代表者と分担者によって執筆した。PLL3開催に向けて、5月頃に刊行される予定である。(4)質問紙開発:大阪大学・早稲田大学と共同して質問紙の開発を行った。次年度からはこの質問紙を基盤として更なる質問紙の開発を実施し、調査を行っていく。(5)CLIL班:大阪大学・学習院大学においては、CLILの教授法を基盤とした教育実践を行い、質問紙調査と言語運用能力テストを開始した。大阪大学においては動機づけや情意面が向上する傾向にあり、学習院大学においては言語運用能力が向上する傾向にある。 (6)EMI班:早稲田大学・関西大学のEMIにおていは、平成30年度の調査開始に向けて、質問紙の項目内容の確定ならびに実施調整を行った。(7)代表者のネット上のホームページを随時更新し、上記の研究の状況を公開している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究が1年目であることから、研究代表者および分担者が連携して行っている国際学会(PLL3)におけるシンポジウム企画の調整、質問紙開発、CLIL班の調査実施、公開シンポジウム企画による成果報告を行うことができた。国際学会 (PLL3)およびシンポジウムの準備は順調であり、これまでにない規模の言語心理学系国際学会となりることが予測される。質問紙開発を実施し、予備調査を行った結果、更なる開発が必要と考えられたため、質問紙の項目を精査し、2年目以降の本調査を行っていく準備ができた。CLIL班においては実際に調査を実施し分析を実施し調査結果につなげることができた。また公開シンポジウム企画を行ったことで、教員・学生がともに今後の研究の在り方や方向性について活発な議論を行う事ができた。更に、現在、国際学会 (PLL3)における、本研究の中間発表をシンポジウム(招待)によって実施する準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度の実践・研究および公開シンポジウム企画の成果に基づいて、CLIL班とEMI班はそれぞれに実践・研究をすすめ、平成30年度に行われるPLL3国際学会でのシンポジウム(招待)において本研究の中間報告を実施し、議論を行う。この他に、代表者・分担者が国内外学会発表にて成果報告を行い、年に一度企画されている第二回公開シンポジウムにて議論を行う。更に、質問紙・言語運用能力に関わる分析結果について学術誌を中心として出版を行っていく。したがって本研究の研究計画を変更する必要はなく、今後、本研究を遂行するうえでの問題点はない。
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備考 |
2017年11月.西田理恵子.「大阪大学大学賞(若手部門)」受章.
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