研究課題
本研究は、山県有朋および山県系官僚閥に関する内外史料の収集と整理・分析を通じて、新版『山県有朋意見書』を編集・公刊し、日本政治外交史という特定の分析視角から「日本の近代」を再検討しようとするものである。底本には大山梓編『山県有朋意見書』(原書房、1966年刊行)を用いる。国立国会図書館憲政資料室、防衛省防衛研究所図書館、国立公文書館、宮内公文書館、山口県文書館、小田原市立図書館などの、国内史料館における山県有朋意見書の継続調査(写真撮影含む)はほぼ終了した。『公爵山県有朋伝』、『明治天皇御伝記史料明治軍事史』『明治天皇紀』等々の刊本収録意見書の採録も完了し、新版『山県有朋意見書』の土台となる「統合リスト」も作成し終えた。統合リストと画像データとのリンク付けも完了し、10点余りの未入力意見書を除いて、データのワード原稿化も完了している。あますところは、1、ワード原稿の誤入力・誤読の再チェック、2、海外史料調査結果を踏まえた「解題」の執筆、3、国内史料館における最終チェック、4、出版社(千倉書房を予定)への入稿・校正、である。1の作業は2019年度中に終了する予定であったが、新型コロナウイルス問題によって共同研究会の開催が出来なくなったので、現在、遠隔会議システムを用いた作業再開を模索している。本課題の一部(「解題」の作成)は、2020年度からの新規科研「第一次世界大戦における「模範国ドイツ」崩壊の日本に及ぼした影響の政治外交史的研究」に引き継がれることとなった。2020年度には『新版・山県有朋意見書』の入稿を完了する予定である。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (10件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件、 招待講演 4件) 図書 (7件)
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