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2020 年度 実績報告書

中世・近世在地文書の様式・機能の変遷と中世文書群の構造的変容に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17H02390
研究機関中央大学

研究代表者

坂田 聡  中央大学, 文学部, 教授 (20235154)

研究分担者 薗部 寿樹  山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 教授 (10202144)
榎原 雅治  東京大学, 史料編纂所, 教授 (40160379)
岡野 友彦  皇學館大学, 文学部, 教授 (40278411)
小林 丈広  同志社大学, 文学部, 教授 (60467397)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード日本史 / 史料研究 / 中世・近世在地史料論 / 山国荘
研究実績の概要

今年度は最終年度であり、本研究のとりまとめ作業を進めた。具体的には、昨年度より、本研究の研究代表者、研究分担者、研究協力者のうちの総計13名(坂田聡、薗部寿樹、岡野友彦、吉岡拓、西尾正仁、柳澤誠、谷戸佑紀、熱田順、西川広平、大貫茂紀、村上絢一、前嶋敏、宮間純一)を分担執筆者とする研究成果論集刊行に向けての計画を進めてきたが、執筆者各位は本研究の成果を踏まえ、昨年度後半から本年度前半にかけて鋭意執筆作業を進め、2020年8月末をもって全員の原稿が入稿された。
その過程において、本来ならば執筆者各自が論文を執筆する際に必要となると思われる古文書を、現地にて補充調査する予定であったが、新型コロナウイルスによる感染拡大によって集団調査が不可能となったため、どうしても再調査が必要な執筆者のみ、個別に現地調査を実施し、他の執筆者はこれまでの調査の際に撮影した文書画像を用いて、論稿の執筆にあたった。
また、研究成果の取りまとめと論集刊行を目指し、5月と7月にはオンラインにて研究会を行い、成果の共有と論点の整理をはかった。
今年度後半においては、成果論集刊行に向けての編集作業を進め、12月に至り坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』(高志書院)が刊行の運びとなった。さらに、2021年2月には、執筆者以外のメンバーも含めた同書の検討会をオンラインにて実施した。そこでは、本研究の最終的な成果として、本研究の第二のテーマである、古文書がいかなる過程を経て、どのような選択基準にもとづき伝来したのかということを具体的に解明したことがあげられ、残された課題として、第一の柱である、中世から近世にかけての通時代的な在地文書論の構築という課題の解明が、なお不十分であったことを確認した。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (15件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 史料紹介 中央大学図書館所蔵山国郷名主家由緒書「三十六名八十八家私領田畑配分並びに官位次第」2021

    • 著者名/発表者名
      大貫茂紀・柳澤誠
    • 雑誌名

      中央史学

      巻: 44号 ページ: 93-109

  • [雑誌論文] 中近世「名主」考2020

    • 著者名/発表者名
      吉岡拓
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 1部1章 ページ: 15-40

  • [雑誌論文] 黒田宮村西家の家譜・由緒と「常照寺一件」2020

    • 著者名/発表者名
      坂田聡
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 1部2章 ページ: 41-68

  • [雑誌論文] 山国名主家伝承の諸相2020

    • 著者名/発表者名
      西尾正仁
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 1部3章 ページ: 69-94

  • [雑誌論文] 由緒文書の作成・書写・相伝2020

    • 著者名/発表者名
      柳澤誠
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 1部4章 ページ: 95-128

  • [雑誌論文] 山国郷の由緒書と明智光秀伝承2020

    • 著者名/発表者名
      谷戸佑紀
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 1部5章 ページ: 129-149

  • [雑誌論文] 料紙から見た山国の「偽文書」2020

    • 著者名/発表者名
      岡野友彦
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 2部6章 ページ: 153-180

  • [雑誌論文] 山地領有の秩序と偽文書2020

    • 著者名/発表者名
      熱田順
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 2部7章 ページ: 181-206

  • [雑誌論文] 山地領有の由緒と文書2020

    • 著者名/発表者名
      西川広平
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 2部8章 ページ: 207-231

  • [雑誌論文] 近世山国地域における境界認識と由緒2020

    • 著者名/発表者名
      大貫茂紀
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 2部9章 ページ: 233-263

  • [雑誌論文] 売券の変遷と地域社会2020

    • 著者名/発表者名
      薗部寿樹
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 3部10章 ページ: 267-299

  • [雑誌論文] 山国地域の文書と社会2020

    • 著者名/発表者名
      村上絢一
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 3部11章 ページ: 301-328

  • [雑誌論文] 黒田宮村菅河家文書の形成2020

    • 著者名/発表者名
      前嶋敏
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 3部12章 ページ: 329-354

  • [雑誌論文] 十九世紀の地域社会における文書管理2020

    • 著者名/発表者名
      宮間純一
    • 雑誌名

      坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造』

      巻: 3部13章 ページ: 355-377

  • [雑誌論文] 「山国隊」隊名をめぐるあれこれ2020

    • 著者名/発表者名
      吉岡拓
    • 雑誌名

      地方史研究協議会編『日本歴史を解きほぐす』

      巻: 3部15章 ページ: 199-209

  • [図書] 古文書の伝来と歴史の創造―由緒論から読み解く山国文書の世界―2020

    • 著者名/発表者名
      坂田聡編
    • 総ページ数
      378頁
    • 出版者
      高志書院
    • ISBN
      978-4-86215-214-5

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公開日: 2021-12-27  

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