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2017 年度 実績報告書

社会変容と民衆暴力

研究課題

研究課題/領域番号 17H02391
研究機関明治大学

研究代表者

須田 努  明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任教授 (70468841)

研究分担者 檜皮 瑞樹  東京経済大学, 史料室, その他 (00454124)
高江洲 昌哉  神奈川大学, 外国語学部, 非常勤講師 (10449366)
伊藤 俊介  福島大学, 経済経営学類, 准教授 (10737878)
宮間 純一  国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (10781867)
趙 景達  千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (70188499)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード民衆 / 暴力 / 霧社事件 / 2.28事件 / 「コザ暴動」
研究実績の概要

2017年度に関して、研究代表者・分担研究者はそれぞれ独自に史料調査、文献収集を行った。また、研究フィールドを台湾にも拡げる計画を立てた。そのため、早稲田大学研究員の江永博氏を研究協力者として得た。以下、共同研究の実績を記す(メンバー各自単独による史料調査等は省略する)。
1メンバー共同での調査:①台湾史料調査・巡見踏査(8月10日から13日)参加メンバー:須田努(代表者)・檜皮瑞樹(分担者)・高江洲昌哉(分担者)・江永博(協力者)・中臺希実(協力者)・石田沙織(協力者)★1930年10月:日本統治下において発生した霧社事件関係フィールド調査★1947年2.28事件に関連する史料・文献収集 ★国立台湾歴史博物館:見学 史料収集。 ②沖縄史料調査・巡見踏査、インタビュー調査(12月22日から24日)参加メンバー:須田努(代表者)・高江洲昌哉(分担者)★米軍による諸事件が多発したコザ地域巡見踏査★1970年12月「コザ暴動」に関するインタビュー調査★1945年 沖縄戦関係史跡巡見踏査。 ③金嬉老事件関係 寸又峡地域巡見踏査(3月9日から10日)★参加メンバー:須田努(代表者)・趙景達(分担者)・檜皮瑞樹(分担者)・高江洲昌哉(分担者)・伊藤俊介・宮間純一(分担者)
2 合同カンファレンス
①9月:台湾史料調査・巡見踏査に関する成果報告会②2月:沖縄史料調査・巡見踏査・インタビュー調査に関する成果報告会③3月:2017年度総括 各人史料調査成果報告 来年度計画について

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

メンバー各人の史料調査・文献収集は順調に進んでいる。共同での史料調査等にも実績を上げている。また、定期的にカンファレンスを実施したことにより、各自の個別テーマに関して、共同研究内部での理解が深まっている。
フィールドを台湾まで拡大したことのメリットも大きい。2.28事件を個別テーマとして新たに設定したことにより、研究開始段階では現代史が若干弱かったがその補填ともなっている。
代表者・分担者ともに「社会変容と民衆暴力」のテーマに関連する研究実績を論文等のかたちで発表している。

今後の研究の推進方策

2018年度は、分担研究者に武内房司(ベトナム近代史・学習院大学教授)・加藤圭木(朝鮮近現代史・一橋大学准教授)両氏を迎えることにする。これにより、研究フィールドをさらに拡大し、東アジアへの視点を補強することができる。
また、研究協力者として大峰真理氏(フランス近代史・千葉大学教授)を得る。これにより、ヨーロッパの民衆暴力の様相との比較を試みることが可能となる。須田努(代表)・趙景達(分担者)・武内房司(分担者)・大峰真理(協力者)・中臺希実(協力者)のメンバーで、フランス革命における民衆暴力の問題に関して、フランス人研究者とのカンファレンス、ヴァンデ戦争、リヨンの民衆暴動などに関する現地調査を実行する予定である。
さらに、オープンな形での専門家による講演会、海外から研究者を招聘しての国際シンポジウムを企画している。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (6件)

  • [雑誌論文] 「明治期の対馬と朝鮮半島―朝鮮人漂流民の事例から」2017

    • 著者名/発表者名
      檜皮瑞樹
    • 雑誌名

      『大原社会問題研究所雑誌』

      巻: 706 ページ: 4-19

  • [雑誌論文] 「災害飢饉時における国家と名望家―報告を聞いて」2017

    • 著者名/発表者名
      趙景達
    • 雑誌名

      『歴史評論』

      巻: 806 ページ: 90-96

  • [学会発表] 「近代史にみる日韓関係」2018

    • 著者名/発表者名
      伊藤俊介
    • 学会等名
      福島大学経済経営学類創立95周年記念事業国際シンポジウム「東アジア地域協力と朝鮮半島の展望」
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 「明治10年、与論支庁長河原田盛美の大阪出張について」2017

    • 著者名/発表者名
      高江洲昌哉
    • 学会等名
      日本島嶼学会
  • [図書] 『儒教的政治思想・文化と東アジアの近代』2018

    • 著者名/発表者名
      趙景達
    • 総ページ数
      324
    • 出版者
      有志舎
    • ISBN
      978-4-908672-21-7
  • [図書] 「「近代朝鮮における道路整備の展開過程と民本」趙景達編『儒教的政治思想・文化と東アジアの近代』2018

    • 著者名/発表者名
      伊藤俊介
    • 総ページ数
      pp178‐197
    • 出版者
      有志舎
    • ISBN
      978-4-908672-21-7
  • [図書] 「「小藩」における旧藩の社会的結合」松尾正人編『近代日本成立期の研究 地域編』岩田書院2018

    • 著者名/発表者名
      宮間純一
    • 総ページ数
      pp229-251
    • 出版者
      岩田書院
    • ISBN
      486602027X
  • [図書] 「江戸周辺地域における内乱と民衆」奈倉哲三他編『戊辰戦争の新視点 下: 軍事・民衆』2018

    • 著者名/発表者名
      宮間純一
    • 総ページ数
      pp110-127
    • 出版者
      吉川弘文館
    • ISBN
      4642083308
  • [図書] 『吉田松陰の時代』2017

    • 著者名/発表者名
      須田努
    • 総ページ数
      216
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      978-4-00-029205-4
  • [図書] 『三遊亭円朝と民衆世界』2017

    • 著者名/発表者名
      須田努
    • 総ページ数
      271
    • 出版者
      有志舎
    • ISBN
      978-4-908672-14-9

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公開日: 2018-12-17  

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