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2021 年度 研究成果報告書

近世日本のキリシタンと異文化交流

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02392
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関早稲田大学

研究代表者

大橋 幸泰  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30386544)

研究分担者 清水 有子  明治大学, 文学部, 専任准教授 (00727927)
平岡 隆二  京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (10637622)
岸本 恵実  大阪大学, 文学研究科, 准教授 (50324877)
折井 善果  慶應義塾大学, 法学部(日吉), 教授 (80453869)
牧野 元紀  昭和女子大学, 人間文化学部, 准教授 (80569187)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードキリシタン / 異文化交流
研究成果の概要

本研究は、近世日本の国家・社会に大きな影響を与えたキリシタンをめぐる動向に注目し、前近代の異文化交流の実態とその歴史的意味を追究しようとするものである。とりわけ、ヨーロッパ、中国、東南アジア、日本の間をつないだキリシタン書の世界的な情報メディア性に着目し、キリシタン文化を、日欧交流を超えた多元性でとらえなおすことに留意した。その結果、ヨーロッパの文化や思想が流入してきた東アジアにおいて、既存の文化・思想とどのような融合と摩擦が起こったのかを明らかにするとともに、それが逆にヨーロッパのキリスト教世界へどのような影響がもたらされたのかを考えることができた。

自由記述の分野

日本近世史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の意義として、第1にキリシタン文化には厳しい弾圧を経てもなお残ったものと消滅ないしは変容したものがあったという事例を明示したこと、第2に近世期のキリスト教会ではヨーロッパでもアジアでも厳しい弾圧を経験した日本が意識されていたことを明らかにしたこと、第3に潜伏という手段でキリシタン・非キリシタンは共存していたという事実を指摘した上でその条件を探り出したこと、があげられる。その上で、東アジア各地域のみならずヨーロッパとの文化比較の方法を確立したことが本研究の学術的意義である。あわせて、異文化が出会うときに生じる融合と摩擦の問題を考える上で、恰好の素材を提供するという社会的意義を有する。

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公開日: 2023-01-30  

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