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2020 年度 研究成果報告書

学際的手法による中・近世日本のサルファーラッシュ・シルバーラッシュの比較総合研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02394
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関名古屋学院大学

研究代表者

鹿毛 敏夫  名古屋学院大学, 国際文化学部, 教授 (60413853)

研究分担者 伊藤 幸司  九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (30364128)
山内 晋次  神戸女子大学, 文学部, 教授 (20403024)
中島 楽章  九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (10332850)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード硫黄 / 銀 / 流通 / 学際研究
研究成果の概要

15~17世紀の日本で盛んに採掘が進み、遣明船や朱印船、中国人ジャンク、あるいは南蛮船に積み込んで東アジア諸国に大量に輸出した鉱物資源に「硫黄(サルファー)」と「銀(シルバー)」がある。本研究では、これまで個別分野の枠内で研究者個々の方針と目的によって進められてきた「硫黄と銀のアジア的流通構造の究明」を、人文学・理化学の枠を取り払って学際的に組織したチームとして推進し、相互に連携と比較を繰り返しながら、その大量産出に沸いた中世~近世初期日本の「サルファーラッシュ」「シルバーラッシュ」の社会実態を明確化した。また、日本史の学際的共同研究の成果を世界的にも発信し、日本史研究の国際化に寄与した。

自由記述の分野

日本中世史

研究成果の学術的意義や社会的意義

一連の研究によって、一見全く性質が異なり比較の対象にはなりえないと思える硫黄と銀が、人間社会がその発展のために依拠した地球上の鉱物資源という視点から見ると、歴史的に極めて類似・共通性の高い物質である実態が明らかになった。両鉱物は、古代からの採掘の歴史を有し、特に、日本の室町・戦国期から近世初頭にかけての時期には、アジアからヨーロッパまでつながるグローバル経済の波に乗って輸出入され、時の政治権力(室町幕府、守護大名、戦国大名、豊臣政権、江戸幕府)を支える重要な経済基盤になったと言える。

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公開日: 2022-01-27  

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