研究課題
メンバー各自の研究関心から課題についての検討を進めた。松井は,大谷探検隊将来の中央アジア出土資料に関する情報を収集した。また,モンゴル帝国時代の東西文化の交流に関する最近の研究動向や知見に対して,トルコ語・モンゴル語の歴史術語を厳密に解釈する立場から批評を加えた。赤木は,敦煌仏教教団の寺院経営についての分析,および敦煌帰義軍政権による石窟造営・重修の編年を復元した。岩尾は,敦煌出土の古代チベット語文書の解読を通じて,チベット帝国支配時代の敦煌における土地調査や,土地税の追加徴収システムを検討した。荻原は,新疆出土のトゥムシュク語・トカラ語資料を言語横断的に検討し,未詳語彙の語形・語義の確定や,各種断片の内容をサンスクリット・漢語・チベット語仏典と同定することに成稿した。橘堂は,古代ウイグル語訳『金光明経』資料の収集と分析を進めた。佐藤は,敦煌東隣の瓜州楡林窟の西夏人供養人像やその題記銘文から,西夏官僚層の実態を考察した。西村は,1927年-1935年の西北科学考査団の収集資料の分析検討を進めた。なお松井は,古代ウイグル語仏教題記銘文と紙文書資料の現物調査のため,2019年度末(2020年2月)にロシア・エルミタージュ美術館およびロシア科学院サンクトペテルブルク東方文献研究所への海外渡航を予定していたところ,新型コロナウイルスの世界的流行が発生したため,本研究課題の研究期間を2021年度まで延長して渡航調査の機会を探りつつ,当該資料群に関係する資料の分析を継続した。しかしながら,コロナ流行が収束しないため2021年度中にロシアへの渡航調査を決定し,その間に新規に刊行された図録資料による分析検討を進めた。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 2件、 オープンアクセス 7件、 査読あり 8件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 10件、 招待講演 7件) 備考 (1件)
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