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2019 年度 研究成果報告書

東アジアの連関と比較からみた中国戦時秩序の生成と言説の様態

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02403
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 アジア史・アフリカ史
研究機関上智大学

研究代表者

笹川 裕史  上智大学, 文学部, 教授 (10196149)

研究分担者 山本 真  筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20316681)
泉谷 陽子  フェリス女学院大学, 国際交流学部, 准教授 (20773485)
水羽 信男  広島大学, 総合科学研究科, 教授 (50229712)
松田 康博  東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50511482)
三品 英憲  和歌山大学, 教育学部, 教授 (60511300)
金子 肇  広島大学, 文学研究科, 教授 (70194917)
丸田 孝志  広島大学, 総合科学研究科, 教授 (70299288)
金野 純  学習院女子大学, 国際文化交流学部, 准教授 (80553982)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード東アジア史 / 比較 / 戦時秩序
研究成果の概要

本研究は、日中戦争(1937~45年)、国共内戦(1946~49年)、朝鮮戦争(1950~53年)とそれに続く東アジアの国際緊張を経験したことによって、中国にもたらされた戦時秩序の生成を考察し、そこに立ち現れる多種多様な人々の言説を詳細に分析することを通して、この戦時秩序が複雑で多元的な性格をもっていること、およびその性格が現在の中国社会にも引き継がれていることを明らかにした。そのうえで、日本・台湾など、東アジアのその他の諸地域における戦時秩序と比較することによって、この研究は中国近現代史に新たな比較研究の視座を提供した。

自由記述の分野

中国近現代史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、20世紀の総力戦がもたらす戦時秩序の生成という共通の歴史現象を分析の基軸に据えることによって、東アジア諸地域相互の連関や比較にもとづいた中国社会の特質を提示することができた。また、本研究が扱う中華人民共和国成立前後の歴史像は、これまでは権力側の公式の政治理念あるいは政治指導者たちの言説によって描かれることが多かった。それに対して、本研究は、権力の末端に位置する行政職員や基層幹部、一般兵士、民間の商工業者など戦時秩序の生成に翻弄される名もない人々の言説に光をあてた。これによって、戦時秩序とその生成過程には、それぞれの現場で危機や困難に向き合っている大勢の人々の営みを明らかにできた。

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公開日: 2021-02-19  

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