研究課題/領域番号 |
17H02409
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 浦和大学 |
研究代表者 |
岩本 裕子 浦和大学, こども学部, 教授 (40279592)
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研究分担者 |
西崎 緑 島根大学, 学術研究院人間科学系, 教授 (00325432)
佐藤 千登勢 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70309863)
北 美幸 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (80347674)
土屋 和代 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (60555621)
兼子 歩 明治大学, 政治経済学部, 専任講師 (80464692)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 公民権運動 / 人種 / ジェンダー / 宗教 |
研究成果の概要 |
4年間の共同研究を終えて、共著出版(彩流社から9月出版予定)作業に入っている。仮書名を『自由と解放を求める人々』とし、その副題には「現代アメリカへの見取り図」「多文化社会アメリカへの道」「人種・ジェンダー・宗教でみるアメリカ」と三案出ている。各自が論文を脱稿し、編者二人で「序章」を書き終えたところである。 三部構成で、第一部には黒人女性をテーマとした三論文、第二部にはカトリック教徒、ユダヤ教徒、同性愛アクティビズムをテーマとする三論文、加えて科研メンバーの勉強会で講師に迎えた方から公民権運動史の史学史論文を寄稿して頂いた。社会・国民に向けて我々の4年間の研究成果は活字として発表される予定である。
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自由記述の分野 |
アメリカ史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2020年5月にミネソタ州のジョージ・フロイド氏が白人警察官による暴行で絶命したことで再燃したBLM運動は、日本社会でも高い関心を呼んだ。なぜあのようなことが起こるのかの回答の一端が、我々の本研究成果にはあるだろう。学術的意義に留まらず、社会的意義も提示できるはずである。黒人男性運動家や白人リベラルズ中心の運動に留まらず、ジェンダー、宗教、性的指向などの視点から、同時代に生きた人々に影響を与えてきたことが実証できた。日々社会変革を続けるアメリカ社会を見すえながら、21世紀も20年が過ぎた現在、世界中で人種、民族、宗教などをめぐる様々な問題が続くが、諸問題を読み解く回答の糸口を提供できるだろう。
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