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2020 年度 実績報告書

インドシナ半島における古代国家の形成:ベトナム・チャーキュウ遺跡からのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 17H02413
研究機関立教大学

研究代表者

山形 眞理子  立教大学, 文学部, 特任教授 (90409582)

研究分担者 鈴木 朋美  奈良県立橿原考古学研究所, 調査部調査課, 主任研究員 (00778673)
重枝 豊  日本大学, 理工学部, 特任教授 (30287586)
中山 誠二  帝京大学, 付置研究所, 教授 (60574142)
久保 純子  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (90275967)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード考古学 / ベトナム / チャーキュウ遺跡 / 林邑
研究実績の概要

令和2(2020)年度にはベトナム現地調査が不可能であったため、日本国内で実施可能な分析を進めた。日本のラボにおいてチャーキュウ遺跡出土の炭化材・炭化物サンプル7点の放射性炭素年代測定と樹種推定を行った。その結果をふまえ、2021年2月に本科研費調査の成果報告研究会(東南アジア考古学会第274回例会)「ベトナム中部トゥーボン川流域における鉄器時代サーフィン文化から林邑への変遷:チャーキュウ遺跡(林邑都城)を中心とした近年の調査動向をふまえた考察」をオンライン開催した。研究代表者・分担者4名に加えて、研究協力者3名が成果発表を行った。
海外調査と国際学会出席は2021年度も不可能であった。その間、ベトナム中部の鉄器時代サーフィン文化から古代国家が出現する過程に関する論文と概説を執筆し、成果発表に努めた。2021年12月に東南アジア考古学会研究大会としてオンラインシンポジウム「扶南・林邑・真臘:編年の比較」を開催し、研究代表者が発表「考古編年からみた林邑:ベトナム中部における古代国家の形成」を行い、ベトナム側共同研究機関である南部社会科学院からグエン・カイン・チュン・キエンがリモート参加した。
2022年夏にベトナム現地調査を再開し、2年半ぶりに南部社会科学院を訪問した。南部社会科学院の紹介でフエ科学大学を訪れ、トアティエンフエ省で林邑(チャンパ)遺跡の踏査を実施することに合意した。クァンナム省ズイスエン県ではミーソン遺跡とチャーキュウ遺跡の出土瓦の比較研究、チャーキュウ周辺の土壌堆積物調査を再開することで合意した。一方、コロナ禍前に実施した植物圧痕分析の土器サンプルが、混乱のなかで行方不明となったことが判明し、調査の再開には困難が伴うことも認識した。研究期間は終了したが、中断した現地調査の実現をベトナム側も強く望んでおり、引き続き補足調査と成果の総合に向けて調査研究を進める。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2023 2022 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 2件) 図書 (6件)

  • [国際共同研究] ベトナム南部社会科学院(ベトナム)

    • 国名
      ベトナム
    • 外国機関名
      ベトナム南部社会科学院
  • [学会発表] チャーキュウ遺跡の編年:新出資料とオケオ遺跡との対比が提起する問題2021

    • 著者名/発表者名
      山形眞理子
    • 学会等名
      東南アジア考古学会第274回例会「ベトナム中部トゥーボン川流域における鉄器時代サーフィン文化から林邑への変遷:チャーキュウ遺跡(林邑都城)を中心とした近年の調査動向をふまえた考察」
  • [学会発表] サーフィン文化におけるトゥーボン川流域の地域性:他の川筋との比較をふまえて2021

    • 著者名/発表者名
      鈴木朋美
    • 学会等名
      東南アジア考古学会第274回例会「ベトナム中部トゥーボン川流域における鉄器時代サーフィン文化から林邑への変遷:チャーキュウ遺跡(林邑都城)を中心とした近年の調査動向をふまえた考察」
  • [学会発表] トゥーボン川下流平野の地形と遺跡立地2021

    • 著者名/発表者名
      久保純子
    • 学会等名
      東南アジア考古学会第274回例会「ベトナム中部トゥーボン川流域における鉄器時代サーフィン文化から林邑への変遷:チャーキュウ遺跡(林邑都城)を中心とした近年の調査動向をふまえた考察」
  • [学会発表] ベトナム中・南部遺跡出土土器の植物圧痕分析-サーフィン文化遺跡・チャーキュウ遺跡・オケオ遺跡-2021

    • 著者名/発表者名
      中山誠二
    • 学会等名
      東南アジア考古学会第274回例会「ベトナム中部トゥーボン川流域における鉄器時代サーフィン文化から林邑への変遷:チャーキュウ遺跡(林邑都城)を中心とした近年の調査動向をふまえた考察」
  • [学会発表] 南境の漢・六朝系瓦-ベトナム北部・中部出土の古代瓦を再考する-2021

    • 著者名/発表者名
      山形眞理子
    • 学会等名
      第7回国際遺跡研究セミナー(奈良文化財研究所)
    • 招待講演
  • [学会発表] ベトナム・サーフィン文化の埋葬儀礼と装身具2020

    • 著者名/発表者名
      山形眞理子
    • 学会等名
      International Academic Conference “Use of Jar Coffin and Funeral Ritual in East Asia”, Naju National Research Institute of Cultural Heritage, Korea
    • 招待講演
  • [図書] 現代ベトナムを知るための63章【第3版】(基層文化としてのサーフィン文化-ベトナム中部の鉄器時代)2023

    • 著者名/発表者名
      岩井 美佐紀(山形眞理子)
    • 総ページ数
      440
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      978-4-7503-5529-0
  • [図書] 岩波講座世界歴史 4 南アジアと東南アジア ~15世紀(ドンソン文化とサーフィン文化-東南アジアの鉄器時代文化―)2022

    • 著者名/発表者名
      弘末 雅士(責任編集)(山形眞理子)
    • 総ページ数
      310
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      978-4-00-011414-1
  • [図書] Exploring the Ancient Wooden Architecture in Mainland Southeast Asia. (The ancient wooden structure of Champa viewed from archaeological and architectural evidence.)2022

    • 著者名/発表者名
      TOMODA, Masahiro, Ken KANAI and Erif Beuba VAR (eds) (Mariko YAMAGATA and TRAN Ky Phuong)
    • 総ページ数
      209
    • 出版者
      Tokyo National Research Institute for Cultural Properties (TOBUNKEN)
  • [図書] 論点・東洋史学(林邑・扶南・チャンパ 東南アジアの古代国家はいかに形成されたか)2021

    • 著者名/発表者名
      吉澤 誠一郎、石川 博樹、太田 淳、太田 信宏、小笠原 弘幸、宮宅 潔、四日市 康博編著(山形眞理子)
    • 総ページ数
      378
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623092178
  • [図書] 港市・交流・陶磁器-東南アジア考古学研究― (林邑の人面紋瓦当-チャーキュウ遺跡とミーソン遺跡の瓦をめぐる基礎的考察)2021

    • 著者名/発表者名
      菊池誠一先生・坂井隆先生退職記念論文集編集委員会編(山形眞理子)
    • 総ページ数
      344
    • 出版者
      雄山閣
  • [図書] 港市・交流・陶磁器-東南アジア考古学研究― (鉄器時代ベトナムの甕棺墓と耳飾から見た地域性)2021

    • 著者名/発表者名
      菊池誠一先生・坂井隆先生退職記念論文集編集委員会編(鈴木朋美・深山絵実梨)
    • 総ページ数
      344
    • 出版者
      雄山閣

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公開日: 2023-12-25  

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