• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実績報告書

ポスト成長期のオリンピックに関する地理学的研究―メガイベントを通じた都市変容分析

研究課題

研究課題/領域番号 17H02432
研究機関明治大学

研究代表者

荒又 美陽  明治大学, 文学部, 専任教授 (60409810)

研究分担者 大城 直樹  明治大学, 文学部, 専任教授 (00274407)
山口 晋  目白大学, 社会学部, 准教授 (50507712)
小泉 諒  神奈川大学, 人間科学部, 准教授 (70756246)
杉山 和明  流通経済大学, 経済学部, 教授 (90564930)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードオリンピック / メガ・イベント / 都市開発・地域開発 / セキュリティ / 競技施設 / レガシー
研究実績の概要

2021年度末から国内における共同調査が可能になってきたため、2022年2月には分担者3人と荒又の4人で札幌での調査を行った。冬季五輪の研究を中心に行ってきた分担者の山口晋を中心として、1972年五輪施設とその後の利用、残骸なども確認し、議論することができた。また、荒又は帯広にも足を延ばし、札幌市と北海道が招致を目指している2030年冬季五輪の予定会場である「オーバル」を見学し、今後の検討課題について整理することができた。
また荒又は、海外調査も再開し、2023年3月にはパリオリンピックの反対運動を行っている活動家2名と再会し、その後の状況を聞くこともできた。現地では選手村の建設も進み、工事現場を取り囲むスチールの壁にはアート作品が描かれるなど、日本のセキュリティと比較しうる状況を読み取ることができた。
研究成果の発表として、2021-22年度の最大の成果は、Routledgeと出版計画書のやり取りを行い、1年半かけて契約にこぎつけたことである。その後、研究分担者の4人に加え、LSEのシン・ヒュンバンの寄稿も得て、2023年6月に出版予定である。その際、2020年度の成果である経済地理学年報の論文を更新するだけでなく、小泉は大阪万博2025の情報と合わせた都市政治について、成瀬はホストタウン事業について、杉山はCOVID19との関係について書き、全体として東京2020大会について「分厚い記述」をもって世界に伝える成果となったと言える。
COVID19の渡航制限により、当初よりも1年長い研究となったが、結果として、非常に充実した研究成果を世に問うことができたと考えている。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2023 2022 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (11件) (うちオープンアクセス 5件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] London School of Economics(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      London School of Economics
  • [雑誌論文] 冬季五輪のボブスレー・トラックの廃墟と痕跡からみる物質性と情動の地理2023

    • 著者名/発表者名
      山口 晋
    • 雑誌名

      目白大学人文学研究

      巻: 19 ページ: 55-68

  • [雑誌論文] 東京2020五輪大会におけるホストタウン―登録自治体へのアンケート調査結果報告―2022

    • 著者名/発表者名
      成瀬 厚
    • 雑誌名

      E-journal GEO

      巻: 17 ページ: 180~196

    • DOI

      10.4157/ejgeo.17.180

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] デヴィッド・ハーヴェイー都市空間形成に関する理論的・経験的研究と新自由主義批判2022

    • 著者名/発表者名
      大城直樹
    • 雑誌名

      都市計画

      巻: 71 ページ: 58-63

  • [雑誌論文] メガ・イベント症候群―メガ・イベント計画においてなぜそんなに誤った道を進むのか、そしてそれについてなにをすべきか2022

    • 著者名/発表者名
      マーティン・ミュラー(成瀬厚訳)
    • 雑誌名

      空間・社会・地理思想

      巻: 25 ページ: 197-210

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] パラドックスへの接近法―メガ・イベントを愛しつつ憎むということ2022

    • 著者名/発表者名
      マーティン・ミュラー(杉山和明訳)
    • 雑誌名

      空間・社会・地理思想

      巻: 25 ページ: 211-223

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 東京都営新宿線・三田線駅周辺にみる「東京らしい」景観2022

    • 著者名/発表者名
      目白大学社会学部地域社会学科 山口晋編
    • 雑誌名

      地域社会学基礎演習1 レポート集

      巻: 11 ページ: 1-80

  • [雑誌論文] 平昌冬季五輪から考える─南北関係,セキュリティ,環境問題,競技施設─2021

    • 著者名/発表者名
      小泉 諒, 杉山 和明, 荒又 美陽, 山口 晋
    • 雑誌名

      E-journal GEO

      巻: 16 ページ: 232~261

    • DOI

      10.4157/ejgeo.16.232

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] オリンピック開発と資本の論理2021

    • 著者名/発表者名
      荒又美陽
    • 雑誌名

      世界

      巻: 945 ページ: 113-120

  • [雑誌論文] 書評:H. J. レンスキー著,井谷惠子・井谷聡子監訳:オリンピックという名の虚構──政治・教育・ジェンダーの視点から2021

    • 著者名/発表者名
      成瀬 厚
    • 雑誌名

      地理学評論

      巻: 94 ページ: 273~274

    • DOI

      10.4157/grj.94.273

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 新型コロナウイルス感染下における大卒者の労働意識の変化2021

    • 著者名/発表者名
      目白大学社会学部地域社会学科 山口晋研究室
    • 雑誌名

      地域社会創造演習I・II 社会調査実習報告書

      巻: 10 ページ: 1-85

  • [雑誌論文] 東京メトロ丸ノ内線・東西線駅周辺にみる「東京らしい」景観2021

    • 著者名/発表者名
      目白大学社会学部地域社会学科 山口晋編
    • 雑誌名

      地域社会学基礎演習1 レポート集

      巻: 10 ページ: 1-79

  • [学会発表] パラリンピックを契機とした地方におけるバリアフリーなまちづくり―東京2020大会における共生社会ホストタウン2022

    • 著者名/発表者名
      成瀬厚
    • 学会等名
      2022年日本地理学会春季学術大会
  • [学会発表] 2020年東京五輪大会におけるホストタウンー登録自治体へのアンケート調査結果報告2021

    • 著者名/発表者名
      成瀬厚
    • 学会等名
      地理科学学会2021年度春季学術大会
  • [図書] Political Economy of the Tokyo Olympics Unrestrained Capital and Development without Sustainable Principles2023

    • 著者名/発表者名
      Miyo Aramata (ed.)
    • 総ページ数
      174
    • 出版者
      Routledge
    • ISBN
      9781032352176

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi