| 研究課題/領域番号 |
17H02439
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| 研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
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研究代表者 |
関沢 まゆみ 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (00311134)
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| 研究分担者 |
武井 基晃 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (00566359)
宮内 貴久 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (10327231)
新谷 尚紀 國學院大學, 文学研究科, 客員教授 (80259986)
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| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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| キーワード | 葬儀の変化 / 地域社会 / 相互扶助の喪失 / 組のつきあい / 葬儀社 / 民俗行事 / 先祖祭祀 / 伝承維持力 |
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| 研究実績の概要 |
本研究では、葬儀の変化を縦軸（X軸）、村落の伝統的な民俗行事の変化を横軸（Y軸）として両者の関連を把握する調査を継続して行なってきた。昨年度までの調査では、葬儀は変化したものの民俗行事を維持する力が強い事例が複数注目されている。また、地域差の存在も具体的に指摘されてきた。今年度はそれらの事例のさらなる調査を行ない、伝承維持力の地域差の実態とその背景の分析に取り組んできた。
そして、葬儀の変化が人びとの生活にどのように影響を与えているのか、葬儀という現象面の変化だけでなく、その地域社会の変化にも注目する、という視点に立つことが重要であるという観点から、本研究の成果のまとめとして、現代民俗学会第49回研究会（3月7日 於：お茶の水女子大学）で、「葬儀の変化と地域社会」をテーマに研究成果を発表することとした。（新型コロナウィルス感染の状況をふまえて研究会は急遽中止）。
（１）葬儀の変化とその対応の地域差（縦軸：X軸） これまでの調査から、九州南西部では土葬から火葬への変化に伴う大型納骨堂の建設、近畿農村では土葬から火葬への変化に伴うサンマイ（埋葬墓地）利用の変化、北関東では自宅葬からホール葬への変化に伴う組のつきあいの消滅、東北の秋田県の事例では、自宅葬からホール葬への変化に伴う霊送り習俗の消滅などが具体的に報告された。変化の中での地域ごとの多様な対応が指摘できる。
（２）葬儀の変化による相互扶助の喪失と村落の伝統的な民俗行事の変化（横軸：Y軸） 葬儀の変化は起こっても、村落の伝統的な民俗行事のうち、「壬生の花田植」のようなユネスコ無形文化遺産登録や無形民俗文化財指定の事例、沖縄の清明祭や周辺島嶼部の十六日祭、墓開きと呼ばれる洗骨儀礼など死者の供養や先祖祭祀に関する行事については、比較的強い伝承力を維持していることが指摘できる。
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| 現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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| 今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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