研究課題/領域番号 |
17H02455
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
柳原 正治 放送大学, 教養学部, 教授 (60143731)
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研究分担者 |
植木 俊哉 東北大学, 法学研究科, 教授 (00160151)
明石 欽司 九州大学, 法学研究院, 教授 (00288242)
岩本 禎之 (李禎之) 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (20405567)
三牧 聖子 高崎経済大学, 経済学部, 准教授 (60579019)
丸山 政己 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (70542025)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 外交官 / 常設国際司法裁判所 / 国際法学者 / 国際連盟 / 国際法史 |
研究実績の概要 |
本年度においては、本研究代表者が研究グループリーダーを務めた、山形大学安達峰一郎研究プロジェクトの成果を批判的に検討する場としての「キックオフ研究会」をまず持つことにした。本研究は、この山形大学のプロジェクトを引き継ぐという形で計画されたものであるので、まずこの山形大学プロジェクトの到達点を確認し、そのうえで本研究の具体的な進め方について、本研究参加者全員で検討を行った。 そこでの議論の結果として本年度の研究活動の中心に据えたのは、世界各地に点在する一次史料の収集である。具体的には、国立国会図書館・憲政資料室(安達峰一郎文書(書類と書簡))、(公財)安達峰一郎記念財団、外務省外交史料館(アジア歴史資料センター)のほか、安達峰一郎博士顕彰会(山形県山辺町)、国立公文書館(アジア歴史資料センター)、山形県立図書館、それに海外の史料館・図書館での史料収集である。本年度の成果として、これまでは十分な形で存在がはっきりしていなかった一次史料で収集できたのは、「安達峯一郎氏の手簡」(『山形日報』)、国際学士院連合会関連の史料(日本学士院所蔵)、イタリア外務省外交史料館所蔵の安達関連の史料などである。 また、2019年6月は安達峰一郎生誕150年を迎えるということで、(公財)安達峰一郎記念財団ではいくつかの事業を計画されているが、それらのいくつかについては本研究でもかかわりを持つこととした。具体的には、安達の学術論文、随筆、口上書・調書・報告書などを収集した『安達峰一郎著作選』(東京大学出版会)の刊行に向けて、掲載史料の収集・整理の作業を行った。全体として100点以上の史料を掲載する予定である。また、同月に予定されるシンポジウムについても、どのような形で研究代表者や研究分担者が参画するか、またそれに向けての具体的な研究をどのように進めるかについての協議を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画書に記した研究計画はほぼすべて順調に行うことができた。とりわけ、一次史料の収集については具体的な成果を挙げることができた。ただ、予算や時間の関係から、海外の史料館・図書館での調査については、次年度以降にまわした部分がある。
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今後の研究の推進方策 |
初年度の2017年度については必ずしも十分な形では実施できなかった、海外の史料館・図書館での調査を重点を置いて実施することにしたい。予算の関係もあるので、2018年度と2019年度の2年間に、それらの調査を割り振って実施することにしたい。 また、2019年6月の安達峰一郎生誕150周年に向けての事業に積極的な形でコミットしていくことにする。
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