研究課題/領域番号 |
17H02455
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際法学
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
柳原 正治 放送大学, 教養学部, 教授 (60143731)
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研究分担者 |
植木 俊哉 東北大学, 法学研究科, 教授 (00160151)
明石 欽司 九州大学, 法学研究院, 教授 (00288242)
岩本 禎之 (李禎之) 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (20405567)
三牧 聖子 高崎経済大学, 経済学部, 准教授 (60579019)
丸山 政己 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (70542025)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 国際法 / 戦争 / 国際平和 / 安全保障 |
研究成果の概要 |
安達峰一郎について、これまでまったく手つかずであったメキシコ外交史料館所蔵の資料も含め、世界各地の図書館や史料館に存在する一次史料の収集を行うことができた。また、1917年11月から1年間駐ベルギー公使として使用した公使館・公邸「ヴィラ・レ・シレーヌ」がサンタドレス市に現存することを確認した(この点は同市の郷土史家の方々にも知られていなかった事実である)。さらに、安達の著作集として『世界万国の平和を期して』(東大出版会、2019年)と、安達峰一郎の足跡を手がかりとして、近代日本と戦争の関係を記した『帝国日本と不戦条約―外交官が見た国際法の限界と希望』(NHKブックス、2022年)を出版した。
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自由記述の分野 |
国際法
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
安達峰一郎について、世界各地に存在する一次史料の収集を踏まえて著作選(2019年)を出版できたことは、今後の安達研究にとってはなはだ大きな学術的価値があるといえる。この著作選によって、外交官、国際法学者、そして裁判官としての安達の全体像を浮かび上がらせることができた。 2022年12月に出版した『帝国日本と不戦条約―外交官が見た国際法の限界と希望』は、安達が国家自存と平和構築の狭間でいかに苦闘したかを描いた著作である。とくにロシアによるウクライナ侵攻という事態のなかで、一般の方々に、戦争と平和の関係をいかにとらえるべきかを歴史を踏まえつつ考察してもらうきっかけを与える著作となっている。
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