研究課題/領域番号 |
17H02489
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川島 真 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90301861)
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研究分担者 |
茂木 敏夫 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (10239577)
岡本 隆司 京都府立大学, 文学部, 教授 (70260742)
青山 瑠妙 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (20329022)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 周辺外交 / 外交史 / 国際関係史 |
研究実績の概要 |
本年度は課題の再確認、問題意識の共有をはかり、代表者の川島を中心に国内では東洋文庫、国外はスタンフォード大学フーバー研究所などで資料を閲覧・収集した。個別の研究では、茂木が「中国的秩序の理念」で近代中国のアジア外交「理念」を議論し、岡本は政策面から「中国「ギルド」論の系譜」を発表したほか、G・E・モリソン収集の極東関連文献に関する著作をまとめ上げた。青山は「Xi Jinping’s Political Gamble」などで現代中国外交の理念を詳らかにし、川島は政策面を「中国の対外政策目標と国際秩序観」で論じたほか、本課題を見通す「東亜国際政治史」を発表し、各担当に沿った成果をあげた。研究会は東アジア国際関係史研究会を11回開催した。第23回は李少軍「近代長江流域と日本の関係の研究」(2017/4/22)、第24回は陳冠仁「Beyond the Military」(6/1)、第25回はAndrea Revelant「The “First United Front”and the debate on“China's reddening”」(6/7)、第26回は座談会「中国の対外政策をめぐって」(7/11)、第27回は顔建発「台湾の対外関係と両岸関係」(7/13)、第28回はワークショップ「現代日中関係研究」(7/21)、第29回は劉国興「Cross Strait Relations: Challenges and Prospects」(10/11)、第30回は書評報告(鶴園裕基)・博士論文構想(杉浦康之)(12/12)、第31回はKaoru Ueda「Unpacking the Study of Japanese Immigration」(12/20)、第32回は合評会「習近平政権を読む」(12/24)、第33回は許文堂「1964年日華(台)断交危機」(2018/2/15)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「中国のアジア外交」の研究文献目録作成の作業は十分に進められなかったが、精力的に研究会を開催したほか、研究分担者の間で問題意識の共有を図り、それぞれの課題がある程度明確になっており、初年度にもかかわらず十分な研究成果の発表ができている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き研究報告会を開催し、分担者会議では課題の明確化、研究の空白の確認などを逐次おこない、個別に研究を進めるほか、「中国のアジア外交」研究文献目録の作成を進めていく。
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