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2017 年度 実績報告書

同族企業の後継者特性が企業のリスク行動に与える影響:定量的分析

研究課題

研究課題/領域番号 17H02570
研究機関早稲田大学

研究代表者

淺羽 茂  早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 教授 (60222593)

研究分担者 山野井 順一  早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (20386543)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード中小企業 / 後継者特性 / リスクテイキング
研究実績の概要

本年度は、同族企業の後継者特性と企業のリスクテイキングの関係性について、包括的なレビューを行い、理論モデルを構築し、質問票調査のための質問項目を特定した。同族企業経営者による企業経営のリスクテイキングの既存研究は、「同族企業の継続性が担保されている状態」が前提とされた上での企業行動が想定されているが、昨今の中小企業における後継者不在の事業承継の議論にみられるように、同族企業については、必ずしも同族の後継者が存在していることが所与ではない。また、後継者が血縁、能力からみて、どのような人物かについても、同族企業の継続性への欲求とそのリスク行動に大きく影響を与えることが推察される。そのため、同族企業の後継者の存在並びにその特性が現経営者がどの程度の不確実性を有する意思決定をするかについて、社会的情緒的資産理論に基づき、文献レビュー並びにインタビュー調査を行い、どのような後継者特性が意思決定における不確実性のタイプ(結果並びに時間)に影響を与えうるかを考察した。その結果として、後継者が不在もしくはその出現が確かではない場合、経営者は時間的に早く結果が出る意思決定を好む可能性が示唆された。同じく、現経営者のパーソナリティーが上記の関係性に影響を与える可能性が示唆されたため、改めて理論モデルの再構築を行い、インタビュー調査を追加的に行い、質問票調査の作成ならびに調査の実行を次年度に延期することとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

質問票調査を当該年度に行う予定であったが、理論モデルの構築に想定以上に時間を取られ、質問票調査を次年度に繰り越すことになってしまったため。

今後の研究の推進方策

インタビュー調査を先行研究の調査を念入りに行ったことで、次年度で質問票調査を十全に行う目途が立った。

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公開日: 2019-12-27  

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