研究課題/領域番号 |
17H02578
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
山本 昭二 関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (80220466)
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研究分担者 |
森藤 ちひろ 流通科学大学, 人間社会学部, 准教授 (10529580)
山本 奈央 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 講師 (70551662)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | デジタルマーケティング / オムニチャネル / 消費者行動 / 選好構成 / 電子商取引 |
研究実績の概要 |
本研究では、消費者の購買過程や意思決定過程をネット上で追跡し実店舗も含めた総合的な実験を行うことを目的としている。本研究の中核となる実験を実施するまでのシステムの改修として、システム全体のhtml5での作成、追跡システムの整備、実験の中断を含むシステムの改修がほぼ終了したので、対応する実験を開始している。 html5でのシステムの動作は2018年度中に完成し、テストを行ってきた。追跡システムに関しては2018年度の後半に完成したため現在テストを行っている。追跡システムの整備に関しては本研究ではWindows版での追跡システムの整備がおこなわれた。 実験の中断を含むシステムへの改修は、2018年度末に完成したので、実際の店舗を使った実証実験を行った。2019年3月には、挑戦的萌芽研究(課題番号:15K13055)でこのシステムを使用して実際の店舗を利用したデータ収集が行われた。チョコレートとコンビニエスストア、テレビと家電量販店の組み合わせで行われた実験は実施が成功してデータ分析を続けている。回答はスマートフォンで行われた。店舗への出向時点で回答を行うことで事前に行った選好構成の結果が店舗での経験によってどの程度変化するのかを検討する予定である。その結果、スマートフォン上で行われたシステムの動作についてはいくつかの問題点があったもののデータ収集は順調に行われた。動作上の不具合は2019年度に改修が行われる予定である。 現在、取得されたデータの分析を鋭意行っているところであるが、システムの改修については具体的なスケジュールが策定されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していたシステムの改修が概ね完成し、実証実験が一度実施できた。この結果から広範なシステムの応用の可能性が明らかになった。実験自体は80名の参加者に対して実施し、データの取得は順調であった。実験の実施上の不具合は問題点は再度点検して、ECサイトの追跡調査につなげていきたい。 現状では、実験に関するインストラクションにかなりの時間が掛かることが分かっているので、同じ対象者に複数回の実験参加を依頼し、長期にわたって追跡できるように考えてみたい。
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今後の研究の推進方策 |
計画通りに2019年度も現在の研究を推進する予定である。対象となる業界を絞ることを考えており、以前に実験を行ったアパレル製品におけるECサイトでの選好構成の実験を行ったが、本年度は昨年度の挑戦的萌芽研究での実験に加えて新たな対象製品に挑戦してみたい。今回は物販を前提にしてきたがサービスを対象にすることも検討している。 これとは別に、予算的な余裕があればandoroid版のアプリケーションの整備を考慮している。ただし、2019年度ではECサイトの利用状況の追跡とスマートフォンでの選好実験の組み合わせを考えている。 また、研究分担者以外の研究者を新たに研究協力者として、新しい研究テーマにも関係して新規の実験案の募集も考慮している。
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