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2019 年度 実績報告書

日本のディスタンクシオンと社会構成意識 ー新しい文化資本と実践・意識の多元性

研究課題

研究課題/領域番号 17H02597
研究機関駒澤大学

研究代表者

片岡 栄美  駒澤大学, 文学部, 教授 (00177388)

研究分担者 村井 重樹  島根県立大学, 総合政策学部, 准教授 (00780230)
川崎 賢一  駒澤大学, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 教授 (20142193)
廣瀬 毅士  東京通信大学, 情報マネジメント学部, 准教授 (20571235)
瀧川 裕貴  東北大学, 文学研究科, 准教授 (60456340)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード文化 / 階層 / ハビトゥス / 文化資本 / 文化的オムニボア / ブルデュー / ライフスタイル / 男性支配
研究実績の概要

P.ブルデューの社会学理論をベースに、文化実践・テイスト、価値意識の全国調査(N=1272、質問紙調査、郵送法)を2019年(2018年度)に実施したが、2019年度はその統計データ解析を行い、現代日本の差異空間、ライフスタイル空間の特徴を解明した。音楽、食等の文化実践を文化的雑食性の観点から明らかにした。とくに空間テイストと実践が関連し、差異空間が分化していることを文化マップとして多重対応分析により明らかにした。また地域移動と文化の関連についても検討を行った。とくに文化的雑食(文化的オムニボア)の食の領域における検討を進め、データ解析を行ったほか、海外の研究書を翻訳し出版に至った(2020年7月発行)。
さらに現代の新しい文化資本とハビトゥスの関係を明らかにするために、成人約30名への詳細なインタビュー調査を実施し、文化の意味作用とハビトゥス、社会階層の関係を検討した。
また2018年度に実施した大学生への全国調査(質問紙調査)のデータ分析を行い、学生たちの象徴闘争が文化実践やテイストを媒介に生じており、階層的な現象ではないこと、また学生タイプにあらわれる自己アイデンティティがその表象となっていることを明らかにした。さらに学生タイプの中でも体育会系アイデンティティに注目し、その実践とハビトゥスの実態を、ブルデューの象徴支配概念を用いて検討し、男性支配的価値の継続が体育会系男子に顕著に表れることを文化の視点から明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 社会的行為者と社会的世界――ブルデュー社会学に対する批判と距離化に着目して」第42号2020

    • 著者名/発表者名
      村井重樹
    • 雑誌名

      社会学史研究

      巻: 42 ページ: -

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 象徴権力としてのスポーツと「体育会系」アイデンティティの特徴:ブルデュー理論からみた男性支配 と体育会系ハビトゥス2019

    • 著者名/発表者名
      片岡栄美
    • 雑誌名

      スポーツとジェンダー研究

      巻: 17 ページ: 49-63

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 「空間テイスト」による生活様式空間の再構成2019

    • 著者名/発表者名
      片岡栄美
    • 学会等名
      日本社会学会 第92回大会
  • [学会発表] 現代社会における食の実践――ブルデューの食の文化社会学をめぐって2019

    • 著者名/発表者名
      村井重樹
    • 学会等名
      日本社会学会 第92回大会
  • [学会発表] 地域移動と文化実践との関係性――「文化と意識に関する全国調査」の分析をとおして2019

    • 著者名/発表者名
      小股遼
    • 学会等名
      日本社会学会 第92回大会
  • [学会発表] 学生たちの象徴闘争 ― 自己アイデンティティとハビトゥス ー2019

    • 著者名/発表者名
      片岡栄美・小股遼
    • 学会等名
      日本教育社会学会 第71回大会
  • [学会発表] 社会的行為者と社会的世界――ブルデュー社会学との距離をめぐって2019

    • 著者名/発表者名
      村井重樹
    • 学会等名
      日本社会学史学会 第59回大会
  • [学会発表] グローバル化と文化システム:日本のクール文化とシンガポールの文化システム2019

    • 著者名/発表者名
      川崎賢一
    • 学会等名
      講演会
    • 招待講演
  • [図書] フ―ディー グルメフードスケープにおける民主主義と卓越化2020

    • 著者名/発表者名
      村井重樹・塚田修一・片岡栄美・宮下阿子(訳)、ジョゼ・ジョンストン/シャイヨン・バウマン(著)
    • 総ページ数
      430
    • 出版者
      青弓社
    • ISBN
      9784257025298
  • [図書] グロ-バル社会の変容2020

    • 著者名/発表者名
      川崎賢一(分担執筆)(中西真知子編著)
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      晃洋書房
  • [図書] 趣味の社会学2019

    • 著者名/発表者名
      片岡 栄美
    • 総ページ数
      380
    • 出版者
      青弓社
    • ISBN
      9784787234568

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公開日: 2021-01-27  

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