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2021 年度 実績報告書

情報環境の多様化が国際関係にもたらす影響:観衆費用・陽動理論の社会心理学的再検討

研究課題

研究課題/領域番号 17H02628
研究機関関西学院大学

研究代表者

稲増 一憲  関西学院大学, 社会学部, 教授 (10582041)

研究分担者 三浦 麻子  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (30273569)
多湖 淳  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80457035)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード外交 / インターネット / マスメディア / 情報環境
研究実績の概要

2021年度は、2017年度から2020年度に取得したデータを再分析するとともに、得られた結果を整理し、研究成果の公開に向けての準備を進めた。
まず、「強力効果論」から「限定効果論」、そして「新しい強力効果論」から「選好に基づく強化」へ、というメディア効果論の歴史の中に、本科研プロジェクトにおいて得られた成果を組み込み、それらをまとめた書籍の原稿を完成させた。この書籍は、2022年6月に中央公論新社より『マスメディアとは何か――情報伝達と世論形成の社会科学』というタイトルで刊行される予定である。
また、NHK・日本テレビ・テレビ朝日が、過度に政府寄りの情報を報道した際の視聴者の反応について、Web調査実験を用いて検討した論文がPolitical Behavior誌に掲載された。この論文では、人々がNHKに対しては公平性の観点、民放に対しては自身の政治的立場に基づいて、情報を拒否するということが明らかになっている。これら以外にも複数の論文を執筆し、政治学・社会心理学の国際ジャーナルに投稿を行った。これらは現在査読を受けている状態である。
さらには、本科研プロジェクトで取得したデータについて整理を行い、東京大学社会科学研究所のSSJDA (Social Science Japan Data Archive) にて公開し、本科研のメンバーのみならず、社会心理学・政治学・国際関係論・メディアコミュニケーション研究といった幅広い分野の研究者に利用してもらうための準備を行った。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The Role of Public Broadcasting in Media Bias: Do People React Differently to Pro-government Bias in Public and Private Media?2021

    • 著者名/発表者名
      Asano, T., Tago, A., & Tanaka, S
    • 雑誌名

      Political behavior

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1007/s11109-021-09756-0

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 長期的な説得における態度の時系列変化① ―2020年大阪都構想における住民投票を事例とした検討―2021

    • 著者名/発表者名
      中村早希・稲増一憲・三浦麻子
    • 学会等名
      日本社会心理学会
  • [学会発表] マスメディアに「影響される」のは自分ではなく誰なのか2021

    • 著者名/発表者名
      稲増一憲
    • 学会等名
      日本選挙学会
  • [図書] マスメディアとは何か――情報伝達と世論形成の社会科学2022

    • 著者名/発表者名
      稲増一憲
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      中央公論新社

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公開日: 2022-12-28  

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