研究課題/領域番号 |
17H02633
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
権藤 恭之 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (40250196)
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研究分担者 |
石崎 達郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (30246045)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | エイジングパラドクス / 老化 / 幸福感 |
研究成果の概要 |
感情状態に対する加齢の影響と死が接近することの影響を検討した。SONIC研究参加者約3000名の追跡調査を行い、ポジティブ・ネガティブ感情に対して、年齢コホート、参加からの経過時間、死亡までの時間、性別との関連を検討した。その結果、高い年齢群でポジティブ感情が高く、ネガティブ感情が低いという関係は確認されたが、加齢と死が近づくことの影響は見いだされなかった。 本研究期間は6年と短かかった。若い年齢群では死亡した参加者が少なく、高い年齢群の参加者では追跡研究の参加者が少なかった。そのため、年齢群のみの影響が強く確認され、加齢や、死に近づくことのネガティブな影響が確認されなかった可能性が考えられた。
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自由記述の分野 |
高齢者心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はまず第1に、90歳以上の高齢者においてポジティブ感情が高く保たれ、ネガティブ感情が低いことを見出した。このことは超高齢者社会における朗報であるといえる。一方で加齢や死に近づくといった時間経過に伴う変化を見出すことはできなかった。このことは高齢者を対象とした縦断研究デザインや期間をさらに検討する必要性があることを示唆した。
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