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2019 年度 実績報告書

IRによるカレッジ・インパクト理論の検証とSTEM教育評価モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17H02657
研究機関北海道大学

研究代表者

細川 敏幸  北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (00157025)

研究分担者 宮本 淳  北海道大学, 総合IR室, 特任准教授 (00374645)
鈴木 久男  北海道大学, 理学研究院, 教授 (20192619)
山田 邦雅  北海道大学, 高等教育推進機構, 准教授 (30399802)
藏崎 正明  北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (80161727)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードIR / STEM教育 / 教学評価 / カレッジ・インパクト理論
研究実績の概要

Astinのカレッジ・インパクト理論は,入学した学生の過去の環境や成績とともに,大学の資源や学習状況が学生の成長に及ぼす影響を検討し,主な要因を抽出する点に重要性があり,本研究はそれを日本において検討するものである。
北海道大学では2009年から学習状況調査を導入した。また,大学IRコンソーシアムにも参加し, 1年生および3年生の学習状況調査を継続して実施している。これにより蓄積されたデータには,学習状況のみならず学生のGPA,高校までの学習経験,大学の施設や教育への満足度,英語能力調査が含まれている。さらに学習環境を問う卒業時調査,コンピテンシーの習得度合いをたずねる卒業生調査等のデータ収集を加えれば,AstinのモデルのI,E,Oすべてについてのデータを得ることができる。以上のような多面的なデータをもとに,Outs(成果)を指標としてモデルを検証した。その結果,日本の大学でもカレッジ・インパクト理論が成立することが証明された。また,大学での良い成績や卒業後のコンピテンシーの獲得に寄与する学習態様が抽出された。このような具体的な研究成果は個別大学の特性を検証することを可能にし,将来の教育改革に資することが期待される。これらの成果は論文にまとめ発表した(細川ら 2020)。
また,18年度に作成したSTEM教育用テキスト(鈴木ら 2018)を活用した講義を実際に運用し高等教育におけるSTEM教育評価の日本型モデルを確立した。この成果は大学教育学会のWeb上に公開した。
加えて,平成29年度に行った米国のIR組織(MIT,ニューヨーク市立大学,米国立教育統計センター)の訪問調査やこれまでの経験を元に,IR担当者養成のための研修テキスト「教学IR導入ガイド」を制作し高等教育研究部のWeb上に公開した。これにより,日本におけるIRシステムのあり方が示された。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 日本における《カレッジ・インパクト理論》の有効性の検証-日本の一大学のIRデータを使って-2020

    • 著者名/発表者名
      細川敏幸,山田邦雅,宮本淳
    • 雑誌名

      高等教育ジャーナル-高等教育と生涯学習-

      巻: 27 ページ: 45-54

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 現代のリベラルアーツとしての理数工系科目(STEM)の開発と教育実践のために <ラウンドテーブル報告>2019

    • 著者名/発表者名
      吉永契一郞,斉藤準,礒田正美,野口範子,細川敏幸
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 40 ページ: 85-88

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 学習状況調査アンケートの動向ー米国と韓国の現在ー2019

    • 著者名/発表者名
      細川敏幸,山田邦雅,宮本淳
    • 雑誌名

      高等教育ジャーナル-高等教育と生涯学習-

      巻: 26 ページ: 59-66

    • DOI

      10.14943/J.HighEdu.26.59

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] IRデータによる学生層と大学層の形成と評価のシミュレーション2019

    • 著者名/発表者名
      山田邦雅,宮本淳,細川敏幸
    • 雑誌名

      高等教育ジャーナル-高等教育と生涯学習-

      巻: 26 ページ: 67-76

    • DOI

      10.14943/J.HighEdu.26.67

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 米国高等教育機関における教学IRの訪問調査2019

    • 著者名/発表者名
      宮本淳,山田邦雅,細川敏幸
    • 雑誌名

      高等教育ジャーナル-高等教育と生涯学習-

      巻: 26 ページ: 77-82

    • DOI

      10.14943/J.HighEdu.26.77

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 現代のリベラルアーツとしての理数工系科目(STEM)の開発と教育実践のために <課題研究シンポジウム>2019

    • 著者名/発表者名
      細川敏幸
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 41 ページ: 29-30

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 学習の質保証―北海道大学の取り組み2019

    • 著者名/発表者名
      細川敏幸
    • 雑誌名

      IDE現代の大学教育

      巻: 612 ページ: 30-33

  • [学会発表] A New Strategy for STEM Learning in a Changing Society: Focusing on the Undergraduate Program2019

    • 著者名/発表者名
      M. Ogasawara, T. Hosokawa, A. Miyamoto, M. Kawazoe, H. Suzuki, R. Yamada
    • 学会等名
      World Education Research Association 2019: Focal Meeting
    • 国際学会
  • [備考] 教学IR導入ガイド

    • URL

      https://high.high.hokudai.ac.jp/report/

  • [備考] STEM教育コンテンツ・データベース

    • URL

      https://daigakukyoiku-gakkai.org/site/stem_database/

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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