研究課題/領域番号 |
17H02682
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
日下部 達哉 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 准教授 (70534072)
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研究分担者 |
河野 明日香 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (10534026)
清水 貴夫 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 研究員 (10636517)
服部 美奈 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (30298442)
中島 悠介 大阪大谷大学, 教育学部, 講師 (60780939)
見原 礼子 長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (70580786)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | イスラーム教育改革 / 主体性 / ムスリムネス |
研究実績の概要 |
研究の全体計画のうち初年度である平成29年度は、5月に国内研究打合わせ(広島大学)を実施し、研究目的、計画について研究分担者、協力者らと共有した。 また夏期以降、研究の中心となる現地調査を開始した。対象各国に調査地をもつ調査担当者あるいは副担当者を派遣した。代表である日下部達哉がバングラデシュに、見原礼子がオランダに、清水貴夫がブルキナファソに派遣された。また協力者の黒川智恵美をモロッコに、モウシュミ・マンジュマ・アクタルをインドに派遣した。ただし、予定していた日下部のインド渡航は、情勢悪化のため、中止した。 各研究メンバーらは、イスラーム教育改革に関し、各イスラーム教育機関における自己認識論、改革理念論、改革実践論について、また公教育制度との関係性も調査し、その国の公教育制度とイスラーム教育の接合性の変化についても析出すべく調査を開始している。初年度であるため、徹底した地域研究を実施し、地域間比較研究の基礎を構築していくこととしている。 研究アプローチについては、現地文献収集、マドラサや学校の教員にインタビューを実施、また必要に応じ生徒や保護者に質問票調査を行った。これらデータは、最終的に代表者に集約されるが、現時点では、各研究者において徹底した記述的研究は、次年度以降行う予定の「深い比較」の基礎とすることとしている。29年度は、初年度ではあるが、年度を通じて、各研究者は、国内外の教育系・地域研究系学会で発表した。これらの研究業績は、今後の論文あるいは書籍出版の基礎となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
代表者である日下部のインド派遣を予定していたが、情勢悪化のため中止せざるを得なかった。しかし、バングラデシュ国籍の研究者であるモウシュミ・マンジュマ・アクタルをインドに派遣することができたため、データ収集については問題がなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画2年度目も、継続的にフィールドワークを実施し、世界各国のイスラーム教育改革に関する情報を収集していく。
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