研究課題/領域番号 |
17H02685
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
北原 和夫 国際基督教大学, 教養学部, 名誉教授 (20107692)
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研究分担者 |
姉川 恭子 早稲田大学, 大学総合研究センター, 講師(任期付) (00749096)
廣田 照幸 (広田照幸) 日本大学, 文理学部, 教授 (10208887)
吉田 文 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10221475)
深堀 聡子 九州大学, 教育改革推進本部, 教授 (40361638)
白川 優治 千葉大学, 国際教養学部, 准教授 (50434254)
高祖 敏明 上智大学, 上智大学, 教授 (80103919)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 大学教育の質保証 / 教育評価 / 参照基準 |
研究実績の概要 |
①「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準について」という解説を作成し英訳を行った。さらに31分野の参照基準の概要部分の英訳を行い、併せてDisciplinary Reference Points for Curriculum Design and Quality Assurance of University Education(以下DRPと略記)という文書を作成した。 ②米国における学習成果の可視化を含む大学教育の質保証について、ヒアリング調査ならびにDRPについての意見聴取を以下の機関で実施した。10月9日イリノイ大学、学習成果評価研究所、同11-12日ワシントンDCにおいて米国歴史学会、米国社会学会、米国カレッジ・大学協会等。ヒアリングの音声録音を文字に起こした。 ③経営学分野の参照基準を題材にして参照基準の活用に関する教員のワークショップを8月19日文京学院大学において実施し録音を文字に起こした。④全大学に対する参照基準の活用等に関するアンケート調査「学士課程カリキュラムにおける教養教育の実態に関する調査」を実施した。 研究代表者の体調の悪化により計画の一部を中断し2018度に実施した。 ⑤欧州調査を実施した。10月29日ロンドン大学カレッジ、バーミンガム大学、同30日Quality Assurance Agency(QAAと略記)、11月1日グローニンゲン大学のLiberal Arts and Sciences ProgrammeとInternational Turing Academyを訪問しヒアリングを行うとともにDRPについての意見聴取を行った。 ⑥物理学・天文学分野の参照基準を題材として参照基準の活用に関する教員のワークショップを2019年2月28日久留米工業大学において実施し、録音を起こして記録とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2017年に代表者の体調悪化によって計画された調査が中断したが、2018年度に繰り越し経費によって実施することができた。米国、欧州のヒアリング調査によって、参照基準に匹敵するQAAのBenchmark statement、International Tuning AcademyのReference Pointsとの実施者のヒアリングによって理解を深めることができた。また参照基準の活用に関して教育の現場にある教員の率直な意見の聴取により、課題も見えてきた。
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今後の研究の推進方策 |
参照基準の活用については、さらに現場の教員からのフィードバックを得ることができるように、ワークショップを継続する必要がある。またヒアリング調査の記録の分析を行い、海外との連携の可能性、また日本の参照基準を、大学教育の質保証に関する世界的潮流の中で如何に位置付けるかについての考察を深める必要がある。
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