研究課題
令和元年度の研究は、附属光小中学校の教員人事等の都合により大きく制約を受け、研究授業を実施できない教科等が複数現れたことから、研究期間の延長と予算の繰越申請を行い、承認された。しかしながら延長期間である令和2年度は新型コロナによる休校と、その後の学校への入構自粛等により、結局のところ当初の予定は達成できず、この条件下でも実施可能な以下の3点に焦点化した研究をもって全体のまとめとする方向に転換せざるを得なかった。①各教科学習で習得するスキル等につき、教科を超えた汎用的な資質能力の視点から分析・検討を行う。②前年度までのナラティヴ研究から、附属光小中学校教員の意識する「問いを紡ぐ」という概念をさらに具体化し、「問い」の生成から深化発展する学びを単元レベル、カリキュラムレベルで検討する。③この研究で得られた研究スキーム・手法を広く教員養成・教員研修に拡大する方途を種々試み、コンピテンシー・ベース時代の教員に求められる資質能力を明らかにする。①については、教科横断的視点として、「見る」力と言語化能力、情報リテラシー能力、「人の行為」をとらえる力、などに着目した授業分析や教育実践開発を行った。②については、リモートによる遠隔会議などを活用し、教員集団との語り合いを通して、実施した授業検討から新たな教育実践開発へのサイクル駆動を活性化させ、「深い学び」のイメージ、問いの共有から深化の過程を含む単元デザインの開発、前年度までのカリキュラムの再点検等を実施した。③については、この研究での手法・観点を活かし、今日的な課題のもとで教員に必要な資質能力という観点から、地域の教員研修、教職大学院院生への教育実践研究指導などを実施した。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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