世界的な新型コロナウイルス禍で外国調査ができず、メールやオンライン会議等で対応した。また国内でも新型コロナウイルス禍に影響を受けるなかで、次のような研究を行った。 1 外国における道徳教育については、すでに行っている研究調査を踏まえて、さらに聞きたいことをメール等で情報交換し、道徳教育改革の世界的動向を再確認した。コロナ禍の中で、どこの国においても、新しいルールの確立に向けて取り組まれていた。2 日本の道徳教育改革について、学校現場ではどのような対応をしているのかについて全国実態調査を継続して行い、全体のデータをもとにした詳細な分析を行い、まとめた。特に、コロナ禍が道徳教育の取組にどのような影響を与えているかを考察した。コロナ禍の影響は受ける中で、道徳教育への認識が高まった傾向を指摘できた。 3 道徳教育を重点的に取り組んでいる地域や学校と共同して、特に学級経営や特別活動、総合的な学習の時間、各教科と連携した「道徳教育プログラム」の開発を継続して行った。4 引き続き、小学校、中学校で使用されている道徳教科書の分析及び効果的活用、各学校で取り組まれている評価の実態及びより望ましい評価の在り方について、「道徳教育プログラム」の開発と関連させて研究を行った。 5 本研究を行ってきたこの4年間にどのような道徳教育に関する研究がなされているのかについて、文献調査を行った。 6 本研究の成果の一部を公開で発表し、参加者の意見をもとに研究のまとめを行った。 7 全体的な研究成果についてまとめた冊子を作成し、研究に協力頂いた皆さんに配布した。またホームページにもアップした。
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