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2018 年度 実績報告書

18歳選挙権時代の政策決定能力を育成するAL志向の経済教育プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 17H02708
研究機関日本体育大学

研究代表者

猪瀬 武則  日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (40271788)

研究分担者 栗原 久  東洋大学, 文学部, 教授 (00345729)
宮原 悟  名古屋女子大学, 文学部, 教授 (50239430)
高橋 桂子  実践女子大学, 生活科学部, 教授 (50311668)
服部 一秀  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60238029)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード経済政策決定 / 主権者教育 / リバタリアン・パターナリズム / アクティブ・ラーニング
研究実績の概要

前年度の成果(認識意識調査と海外調査をもとにカリキュラム編成を行い、プログラム開発をしたこと)をふまえ,今年度は,次の三点の成果を得ることができた。なお,研究課題の「18歳選挙権時代の経済教育内容開発」を具体化する上で,「主権者教育」に焦点化することとした。
第一に,主権者教育としての経済教育プログラム内容を再編成したことである。初年度,内容開発の基礎として「法と経済学」の成果に基づいて構成を試みていたが,今年度は,多様な学問領域から,精選・精緻化を図った。具体的には,行動経済学,公共経済学,法と経済学,公共政策学であり,そこから,主権者教育において経済教育内容として必須と思われる内容を抽出した,第二に,二つの視点からアクティブ・ラーニングモデルを形成した。すなわち内容は「主権者としての経済教育モデル」,方法は「主権者としての経済政策決定能力育成」というものである。第三には,アクティブ・ラーニングモデルを具体化するプログラム開発をしたことである。ここでは,素朴な話し合いのみならず,アクティビティ,ロールプレイ,読み物教材による表現活動,ゲーミングシミュレーションによる認識・批判・変革などの活動教材開発をした。
以上の成果を基に,次年度は,開発されたプロトタイプを協力校・協力者などからの支援によって,フィールドテストを試み,実施上の課題をふまえた修正・改良を図り,内容開発を完成させる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

概ね計画通り進展した。最大の目標である,主権者としての経済教育内容開発も,順調に類型の下に開発されている。ただし,アクティブ・ラーニングモデルでの多様性には,若干の課題があり,通常の話し合いを超えた,多様性を目指した開発をさらに充実させる必要がある。

今後の研究の推進方策

概ね計画通り進捗している。このまま開発を精緻化させる。合計5回の内容開発会議を開く。全国各地でのワークショップを準備し,公表する準備を整える。
(1)研究成果の公表(電子媒体による一般ダウンロード形式)(学会誌や商業誌,あるいは書籍刊行など)(ワークショップなどの実演)
(2)海外に向けての研究成果発信

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (11件) (うちオープンアクセス 5件、 査読あり 1件) 学会発表 (4件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 18歳選挙権時代の経済教育内容開発ーリバタリアン・パターナリズムの扱い2019

    • 著者名/発表者名
      猪瀬武則
    • 雑誌名

      経済教育

      巻: 38 ページ: 138-143

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 倫理的多元主義による経済倫理教育論―論理と内容構成―2019

    • 著者名/発表者名
      猪瀬武則
    • 雑誌名

      アジア太平洋討究

      巻: 36 ページ: 160-172

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学校における起業家教育(再考)2019

    • 著者名/発表者名
      山根栄次
    • 雑誌名

      アジア太平洋討究

      巻: 36 ページ: 228-242

  • [雑誌論文] 社会科・公民科「経済教育」の研究―「経済教育」の現況と可能性―2019

    • 著者名/発表者名
      宮原悟
    • 雑誌名

      アジア太平洋討究

      巻: 35 ページ: 216-227

  • [雑誌論文] 科学者の社会的責任を考える : アクティブ・ラーニングによる学びから2019

    • 著者名/発表者名
      小貫篤
    • 雑誌名

      筑波大学附属駒場論集

      巻: 58 ページ: 13-23

  • [雑誌論文] ディブリーフィング(省察活動)をふまえた授業プロセスの改善 : シミュレーションゲーム教材を活用した中学校社会科の授業開発をするために2018

    • 著者名/発表者名
      鈴木文人・猪瀬武則
    • 雑誌名

      日本体育大学大学院教育学研究科紀要

      巻: 2-1 ページ: 83-97

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教科学習指導論 : 歴史的経緯、主体形成と構成主義の視点から2018

    • 著者名/発表者名
      猪瀬武則
    • 雑誌名

      日本体育大学大学院教育学研究科紀要

      巻: 1-1,2 ページ: 1-15

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 社会科学習論2018

    • 著者名/発表者名
      猪瀬武則
    • 雑誌名

      日本体育大学大学院教育学研究科紀要

      巻: 1-1,2 ページ: 35-49

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「新選家政学」を読み解く(その1)2018

    • 著者名/発表者名
      髙橋桂子・数野千恵子・牛腸ヒロミ・細江容子・須賀由紀子
    • 雑誌名

      女性と文化(下田歌子記念女性総合研究所年報)

      巻: 5 ページ: 35-53

  • [雑誌論文] 「経済的意思決定能力の育成」に関する研究―小学校新学習指導要領「社会」に焦点化して―2018

    • 著者名/発表者名
      宮原悟
    • 雑誌名

      児童教育論集

      巻: 2 ページ: 70-79

  • [雑誌論文] 社会問題学習としての社会科2018

    • 著者名/発表者名
      服部一秀
    • 雑誌名

      教育科学社会科教育

      巻: 714 ページ: 18-21

  • [学会発表] 18歳成人と公民教育2019

    • 著者名/発表者名
      小貫篤
    • 学会等名
      公民教育学会・春季
  • [学会発表] 18才選挙権時代の経済教育内容開発-構成の論理とカリキュラム概要-2018

    • 著者名/発表者名
      猪瀬武則・山根栄次・栗原久・宮原悟・高橋桂子・服部一秀・小貫篤
    • 学会等名
      全国社会科教育学会
  • [学会発表] 18歳選挙県時代の経済教育内容開発:リバタリアン・パターナリズムの扱い2018

    • 著者名/発表者名
      猪瀬武則・栗原久・宮原悟・高橋桂子
    • 学会等名
      経済教育学会
  • [学会発表] 新科目「公共」の科目構造-学習指導要領の理解と実践上の課題-2018

    • 著者名/発表者名
      栗原久
    • 学会等名
      日本公民教育学会
  • [図書] 会計基礎教育の歴史と現況2019

    • 著者名/発表者名
      日本公認会計士協会(栗原久)
    • 総ページ数
      219
    • 出版者
      日本公認会計士協会出版局
    • ISBN
      4904901886
  • [図書] 平成30年版 学習指導要領改訂のポイント 高等学校 地理歴史・公民2019

    • 著者名/発表者名
      原田智仁編,栗原久,分担執筆
    • 総ページ数
      128
    • 出版者
      明治図書
    • ISBN
      978-4183305145
  • [図書] 話し合いでつくる中高公民の授業―交渉で実現する深い学び―2018

    • 著者名/発表者名
      野村美明・江口勇治・小貫篤・齋藤宙治編著
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      清水書院
    • ISBN
      4389225901
  • [図書] 「公共」の授業を創る2018

    • 著者名/発表者名
      橋本康弘,小貫篤ほか
    • 総ページ数
      162
    • 出版者
      明治図書
    • ISBN
      4182538234

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公開日: 2019-12-27  

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