研究課題
本研究では、極めて生体透過性が高い「第二の生体の窓」と称される近赤外領域(NIR-II:1,000 nm以上)に蛍光を示し、且つ、幹細胞に対して安全なNIR-II蛍光ナノ粒子による移植幹細胞ラベリング手法の確立に取り組んだ。そして、本手法をNIR-II領域における移植幹細胞in vivo蛍光リアルタイムイメージングに展開することで、これまで明らかになっていない疾患・炎症状態にある組織・臓器への移植幹細胞の生着効率及びその機構の一端を解明することができた。具体的には、1. NIR-II蛍光ナノ粒子による幹細胞ラベリング手法の構築、2. ラベル化幹細胞の機能評価、3. 急性、劇症、慢性肝炎モデルマウスの作製、4. NIR-II蛍光ナノ粒子ラベル化移植幹細胞in vivo蛍光リアルタイムイメージング画像診断、5.移植幹細胞の炎症肝臓への生着機構の解明の5つの課題について、研究進捗を実現した。これにより、ほとんど明らかになっていない移植幹細胞の肝炎状態にある肝臓への生着には、移植時の肝炎状態の程度とクッパー細胞の存在が大きく関与する解明することに成功した。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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