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2019 年度 研究成果報告書

含ホウ素ナノ粒子による薬物送達と中性子捕捉療法を組み合わせたがん治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02738
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ナノ材料化学
研究機関京都大学

研究代表者

小松 直樹  京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (30253008)

研究分担者 鈴木 実  京都大学, 複合原子力科学研究所, 教授 (00319724)
石川 善恵  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (20509129)
天野 創  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (20613467)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードがん / ホウ素 / 中性子 / 治療 / ナノ粒子
研究成果の概要

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)によるがん治療では、腫瘍への効率的かつ選択的なホウ素製剤送達システムを開発する必要がある。先行研究では、ホウ素製剤 の生体環境下における分散性や腫瘍組織への選択性に問題があり、BNCT による治療効果はさほど高くなかった。 そして今回、まず、ホウ素を高濃度で含む含ホウ素ナノ粒子(B-NP)を親水性ポリマーであるポリグリセロール(PG)で被覆することにより B-NP-PG を合成し、その高い水分散性を確認した。 次に、これを担がんマウスに導入し、中性子線を照射した後、マウスの腫瘍サイズを約1カ月間モニターしたところ、顕著な腫瘍成長抑制効果が見られた。

自由記述の分野

材料化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

BNCT において、中性子は人体に取ってほとんど無害であり、また、ホウ素が崩壊して生成するα線やリチウム原子の飛程は、数十μmであり、腫瘍近傍の健全な細胞を殺傷することはない。したがって、今回、B-NP-PGを用いて得られた結果は、副作用のない、非侵襲的ながんの治療法としての BNCT のより効率的な治療に繋がる可能性があり、学術的のみならず、社会的にも大きな意義があると考えられる。

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公開日: 2021-02-19   更新日: 2023-01-30  

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