研究課題
統合型ナノ・マイクロシステムに必要なマクロ流体デバイスの設計・構築・評価及び生命・物理・化学現象に関する反応解析について、本年度の実施計画に基づき、以下の3点の研究開発を行った結果、以下の実績を得ることができた。[1] ナノ・マイクロシステムのための流体プラットフォームの創製では、各種微細加工プロセスを組み合わせることで、流体プラットフォームを創製して、表面増強ラマン散乱による分子検出機構を搭載したシステムの開発に成功した。さらに、新しいポンプ機能として注目されている表面弾性波機構を搭載したマイクロ流体システムの創製にも成功し、粉体輸送や液体輸送とともに分子センシング機能を搭載することが可能となった。当初計画していた内容について、概ね、マイクロ化学システムとしては創製することができた。[2] 伝達信号等の検出基板の創製として、分子センシング機構の創製と制御を行い、表面増強ラマン散乱活性構造を流体プラットフォームを利用して創出することに成功した。この活性構造体は、コロイド状態を担持しており、流体システムに導入することもできることを示した。[3] 界面・表面における電子状態及び化学状態の究明と制御では、X線照射による液相での光化学反応によって金属水溶液から粒子生成する際に、基板の結晶性や組成によって核生成や粒子成長が左右されることが分かった。また、強磁性体と誘電体基板との界面での化学結合や格子歪によって、磁気状態が変調され、磁区構造などが制御できることを明らかにした。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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