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2021 年度 研究成果報告書

血中がん細胞を無染色識別する「イメージング・バイオマーカー」解析技術の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02757
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ナノマイクロシステム
研究機関早稲田大学

研究代表者

安田 賢二  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20313158)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードナノマイクロバイオシステム / 血中がん細胞
研究成果の概要

細胞の「集団化(塊)状態」や「形状の違い」などの、従来のセルソーターの光散乱強度計測や蛍光強度計測などでは取得できない、画像情報から得られる「かたち」情報に基づいて細胞を選別する「マルチイメージング・セルソーター技術による血中がん細胞回収技術の開発を行った。本研究では、複数の光学像を同時に比較解析することによって、細胞の形状のみならず微細流路での移動速度も見積もることで、正常な血中では存在しない細胞塊の「かたち」を指標として末梢血中を流れる転移がん細胞の回収を用い、従来の抗体標識/細胞サイズ分画技術では定量的解析・回収が困難であった血中がん細胞の高速リアルタイム解析判定手法の開発に成功した。

自由記述の分野

生物物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

末梢循環がん細胞(circulating tumor cell: CTC)は、がん患者の末梢血から発見され、転移がんの原因と考えられている。近年、CTCの検出技術の開発が急速に進み、血中での濃度が非常に低いCTCを検出するために、すでに50種類を超える手法が開発されているが、がん細胞の普遍的なバイオマーカーが存在しないことが大きな障壁となっている。本研究の成果は、血中の細胞塊はがん細胞などの異常細胞であるというユニークな視点で無染色で血中の細胞塊を同定して回収する技術の開発であり、その成果は転移がんのより正確な病理検査を実現することが期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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