細胞の「集団化(塊)状態」や「形状の違い」などの、従来のセルソーターの光散乱強度計測や蛍光強度計測などでは取得できない、画像情報から得られる「かたち」情報に基づいて細胞を選別する「マルチイメージング・セルソーター技術による血中がん細胞回収技術の開発を行った。本研究では、複数の光学像を同時に比較解析することによって、細胞の形状のみならず微細流路での移動速度も見積もることで、正常な血中では存在しない細胞塊の「かたち」を指標として末梢血中を流れる転移がん細胞の回収を用い、従来の抗体標識/細胞サイズ分画技術では定量的解析・回収が困難であった血中がん細胞の高速リアルタイム解析判定手法の開発に成功した。
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