研究課題
基盤研究(B)
本研究を通して得られた一連の成果は、マイクロバブル爆縮という極めてユニークな物理コンセプトが世界に大きなイ ンパクトを与えたこと、そして相対論から 量子論に至る幅広い基礎研究プラットフォームを形成するこ とで多種多様な研究へと発展し得ることを示唆している。今後、この新たな物理現象を通じてレー ザー 科学・高エネルギー密度物理学・宇宙物理学等における新たな研究潮流の創生が期待される。
高エネルギー密度物理
従来、電子・陽電子の対生成は超高強度のレーザーの対向照射による光子-光子衝突が 議論されてきた。これに対し、今回のように“球収縮による幾何学的圧縮効果”を利用して“角砂糖大で数 百 kg”に匹敵する超高密度にまでプロトンを圧縮し、その結果生成される超高静電場により電子・陽電 子対生成雪崩を誘導しようという物理コンセプトは世界初であり類似研究・先行研究は一切無い。