本研究の成果は、ミリ波サブミリ波天文学の情報量が特に周波数方向で大きく増えることにつながり、銀河や銀河団の観測はもちろんのことより広い種類の天体の観測にも役立つことが考えられる。また、本研究で得られたミリ波サブミリ波帯の技術は天文観測の発展だけでなく、次世代の社会基盤への応用も期待される。例えば、ミリ波帯通信技術との親和性の高さから、本研究で得られた材料の光学特性、および検出器や光学素子の様々な設計手法を通信技術へ応用可能である。また、超伝導回路技術や極低温でのギガヘルツ帯の信号伝送技術が量子コンピュータの周辺技術として活用可能である。
|