T’構造のノンドープ超伝導体La1.8Eu0.2CuO4への電子ドーピングとホールドーピングに成功し、Tcのキャリアドーピング依存性を明らかにした。そして、NMRとミュオンスピン緩和の実験から、この系の超伝導がスピンゆらぎによるd波超伝導であると結論した。キャリアの起源については、電荷移動ギャップが潰れて金属的になっているとする説が有力であるが、結論には至らなかった。 T'構造の電子ドープ超伝導体Pr1.3-xLa0.7CexCuO4の単結晶試料について種々の分光測定を行った結果、反強磁性スピンゆらぎが大きいことが明らかになり、この系の超伝導もスピンゆらぎによるd波超伝導であると結論した。
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