Yb原子のボソン、フェルミオン双方に対し、Mott絶縁体相を量子気体顕微鏡によって観測することに成功した。後者については核スピンが6成分と2成分の場合についてMott shell構造を確認するに至っている。これらの成果は、光格子を構成するレーザーに対し強度雑音、周波数雑音を抑圧するとともに、適切な光学アライメントを施すことで得られた。さらに原子1個あたりのエントロピーを0.35kBに比し桁で下げるためにFilter冷却を計画し、その前段階としてデジタルミラーデバイスを用いて光格子に重畳した調和振動子型ポテンシャルを抑圧し、Mott shell半径を増大させることに成功した。
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