研究課題/領域番号 |
17H02938
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子・分子・量子エレクトロニクス
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
井上 慎 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (10401150)
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研究分担者 |
竹内 宏光 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 講師 (10587760)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ボース・アインシュタイン凝縮体 |
研究成果の概要 |
実験面では、2次元箱型ポテンシャルを作成し、実際にルビジウムのボース凝縮体を閉じ込めることに成功した。2成分BECの相分離過程をその場観察で明らかにするプラットフォームを確立することができた。 理論面では、相分離する2成分BECの秩序化過程と浸透理論(パーコレーション)の関連を明らかにした。具体的には、完全に混ざり合った2成分BECを用意すると,水と油のように2成分が相分離を起こし,それぞれの成分が占拠したドメインが多数出現するが、その際に大きいドメインは浸透理論に従う普遍的な振舞いを示す一方,小さいドメインは量子系特有の振る舞いを示すことを明らかにした.
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自由記述の分野 |
冷却原子
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水と油の相分離は日常に目にする興味深い現象の一つである。目に見えない分子のミクロの性質が、液体全体のマクロの振る舞いを決定している。では、液体が超流動を示したらどうなるだろう?分子の間の相互作用を自在に変えられたら相分離の様子は全く異なるものになるのだろうか?このような疑問に答えようとしたのが本研究である。実際に、原子気体のボースアインシュタイン凝縮体を使った実験装置を立ち上げた。さらに生じる液滴の大きさの分布について理論的に明らかにした。
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