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2020 年度 研究成果報告書

小胞体リン脂質フリップ機構の包括的理解と生体膜動的制御技術の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02941
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
研究機関富山大学

研究代表者

中野 実  富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (70314226)

研究分担者 池田 恵介  富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 准教授 (00553281)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードリン脂質 / フリップフロップ / 蛍光 / 中性子散乱 / 膜貫通ペプチド
研究成果の概要

脂質のフリップフロップを担うスクランブラーゼの機能を人工ペプチドで再現することを目指し、スクランブラーゼ機能に最適な膜貫通アミノ酸配列を探索するとともに、そのペプチドを利用して、細胞の機能や生死を制御する、新たな手法を実現することを目指した。膜貫通配列の中央に極性アミノ酸残基を導入し、その残基の種類や配置を変えることでペプチドが示すリン脂質スクランブラーゼ活性を最適化した。スクランブラーゼ活性を示したペプチドを細胞膜へ挿入し、細胞膜の細胞質側に存在するホスファチジルセリン(PS)が外側に露出させること、さらに、このPSを露出させた細胞をマクロファージにより貪食させることに成功した。

自由記述の分野

生物物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で確立した種々の脂質ダイナミクス評価法は、リン脂質スクランブラーゼやフリッパーゼなどの機能評価、機能解明に貢献すると考えられる。また、本研究により人工ペプチドを用いて細胞の機能や生死を制御する新たな手法を構築することができた。この手法は新たなケミカルバイオロジー技術として、がんなどの様々な疾患に対する新たな治療法の創出に繋がる可能性があり、ペプチドの膜挿入の細胞選択性やスクランブラーゼ活性の向上を図ることで、その実現が期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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