研究課題
前年度までに南極昭和基地大型大気レーダー(PANSYレーダー)を使って開発した乱流強度推定手法を用いて、中間圏における乱流強度推定を行った。成層圏突然昇温現象が中間圏の乱流強度に与える影響を評価し論文発表した。また、対流圏・成層圏において、PANSYレーダーの高機能観測能力(周波数領域干渉計)を生かした高空間分解能観測を実施し、乱流構造を可視化した解析を行い論文発表した。さらに、対流圏・成層圏領域における大気重力波活動度を解析し、波動エネルギーの間欠性の季節変化についての新しい知見を得て論文発表した。波動エネルギーの間欠性は、小スケール波動を陽に解析することが困難なモデル大気へのインプットとして重要な情報となる。サブストーム現象により地球大気外から振り込む高エネルギー粒子が中間圏領域の電離に与える影響を、PANSYレーダーや人工衛星など各種観測装置のデータを総合的に解析して評価し論文発表した。中間圏から下部熱圏におけるPANSYレーダー観測を強化するため、通常の中間圏観測データから流星エコーを抽出して風速観測する手法を実用化した。2021年3月から連続観測を開始し、これまでに安定した風速データを2年以上に渡り取得した。MFレーダーを利用した流星エコー観測手法の改良を行い、中間圏から下部熱圏領域ではこれまでに前例のない高さの時間・水平空間分解能を持つ風速観測手法を実現した。空間スケールの小さな乱流領域の解析につながる手法と考えている。招待講演として本手法紹介を行った。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Geophysical Research: Atmospheres
巻: 128 ページ: ー
10.1029/2022jd037751
10.1029/2022jd036866
Journal of Space Weather and Space Climate
巻: 12 ページ: 18~18
10.1051/swsc/2022012
Geophysical Research Letters
巻: 48 ページ: ー
10.1029/2021gl092705
巻: 125 ページ: ー
10.1029/2020jd032745
10.1029/2020jd032543
https://pansy.eps.s.u-tokyo.ac.jp/