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2020 年度 研究成果報告書

スピネルかんらん岩ゼノリスの高精度圧力計開発:リソスフェア薄化機構の解明への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 17H02982
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 岩石・鉱物・鉱床学
研究機関東京大学

研究代表者

小澤 一仁  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90160853)

研究分担者 飯塚 毅  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (70614569)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード上部マントル / スピネルかんらん岩 / リソスフェア / アセノスフェア / 地質温度圧力計
研究成果の概要

地球の熱史に大きな影響を及ぼす大陸リソスフェアの厚さと熱流量の変動を知るために,テクトニクスが異なる3地域に産するザクロ石かんらん岩およびスピネルかんらん岩ゼノリスを用いてマントルの温度構造を高い精度と確度で決定する方法の開発に成功した.モロッコの中アトラス地域では山脈中央部でより高温,縁辺部でより低温の温度構造が推定されリソスフェアの薄化の空間変化を解明した.東北日本弧一ノ目潟では,温度構造の推定に成功すると同時に,メルトの存在を示すガラスや流体の存在を示す組織,さらに変形組織の深さ変化を明らかにし,リソスフェアとアセノスフェア境界が含水ソリダスによって支配されていることを明らかにした.

自由記述の分野

地球惑星物質科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

地球の熱史を理解することは,人類がこの地球上に住むことが可能となった表層環境がどのようにして形成されたのかという本質的な疑問に答える上で避けて通ることができない.表層環境の形成と進化は,地球内部と表層での熱や物質のやり取りによって支配されている.本研究では,この本質的疑問に答えるために,これまで困難であった浅所のリソスフェアーアセノスフェア境界(LAB)付近の温度構造をマントル由来物質を用いて高精度で決定する手法を開発し,数ヶ所の大陸・島弧地域に適用して,温度構造決定に成功した.この手法を全球のLABに適用することによって,地球熱史理解がさらに進むことが期待される点で学術的な意義がある.

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公開日: 2022-01-27  

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