研究課題
前年度までにほぼ内部抵抗加熱式ダイヤモンドアンビルセル(BDD内熱DAC)の技術開発は完了することができた。最終年度である今年度は、この技術の応用に向けた準備を進めた。当該技術は超高圧下における精密な温度制御が可能であるため、この応用に最も適しているのは、状態方程式と相平衡関係の決定である。そこで、比較のため、先行してレーザー加熱式DACを用いた実験を進めている。すでに出版したFe2Sの300GPaまでの相平衡関係(Tateno et al. 2019 GRL)に引き続き、BDD内熱DACを用いた実験を想定し、より低圧における詳細な実験を150GPa2500Kまで行った。また、純鉄の状態方程式を構築した。このために先行してCsCl型KClのP-V-T状態方程式を構築し(Tateno et al. 2019 Ame. Mineral.)、これを圧力媒体かつ圧力マーカーに用いた。既報の温度圧力条件を大幅に拡大し210GPa、3500Kまで実験を行った。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Geophysical Research Letters
巻: 46 ページ: 11944-11949
doi.org/10.1029/ 2019GL085248
American Mineralogist
巻: 124 ページ: 718-723
doi.org/10.2138/am-2019-6779