余分なエネルギーをもつプラズマは熱平衡状態に至るまでの長い時間、準定常状態を保つ。そこにみられる様々な構造は多くの研究者の興味をひきつけてきた。磁場のみ(つまり流れのない)準定常状態への緩和について主に調べられてきたこれまでの研究を大きく拡張し、流れと磁場が共存した緩和過程について明らかにしたという点に本研究の学問的な意義がある。また、この研究で開発した4次元ストリートビュー手法は球内部の磁気流体シミュレーションに限らず様々な形状や種類の大規模シミュレーションに適用できる汎用性をもつことが確認された。この手法とオープンソースとして公開した基本ツールは幅広い研究開発に活用されることが期待できる。
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