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2019 年度 研究成果報告書

軟X線内殻励起の化学シフトの顕微観測と化学的環境解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17H03013
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 物理化学
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (2018-2019)
分子科学研究所 (2017)

研究代表者

小杉 信博  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 所長 (20153546)

研究分担者 大東 琢治  分子科学研究所, 極端紫外光研究施設, 助教 (50375169)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード量子ビーム / 内殻励起 / X線顕微分光 / その場観測 / マイクロ流路
研究成果の概要

位置によって化学的環境が異なるような不均一試料の中の成分分子を内殻励起した場合、内殻準位に違いがなくとも、それぞれの周辺環境の違いによって励起先の空準位のエネルギーがわずかに違ってくることを理論的に裏付けた。エネルギー分解能の高い軟X線のマイクロビーム、ナノビームを使った、独自開発のその場観察顕微軟X線透過吸収分光装置の改良・最適化を進めることで、マイクロ流路液体混合系や経皮薬物輸送系等において特定成分分子について、10meV以下のわずかな内殻励起の化学シフトの位置依存性を観測することに成功し、化学状態マッピングも実現した。

自由記述の分野

X線分光

研究成果の学術的意義や社会的意義

独自開発した軟X線吸収試料セルを組み込んだナノスケール、マイクロスケールの顕微鏡の集光系を、対象となる試料の状態に応じて、改良・最適化することに成功したことは、国際的に独創的な技術革新となっている。新しい反応系を設計できるマイクロ流路や効率的な塗り薬開発に重要な経皮薬物輸送の研究にこれらの装置を応用し、特定分子の化学的環境のナノスケール及びマイクロスケールのイメージングが実現したことは、放射光顕微技術の発展に伴って研究対象が均一系から不均一系に拡大している放射光軟X線分野における学術研究の新しい展開につながるものとなっている。

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公開日: 2021-02-19  

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